通訳者Mのブログ

通訳者の毎日をシェアする通訳ブログです

通訳者の失敗

こんにちは

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通訳していると失敗することもあれば、上手くいくこともあります。上手くいったときは意外と理由なんてない。失敗した時は意外と必ず理由があるもんです。

 

でも失敗しても死なないで人生続いていく

 

こうやってカフェラテがちゃんと美味しく感じられるし、呼吸にも困らず、次々に通訳をしなければいけない毎日が続いている

引き続きチャレンジさせてもらえる命があるってこと、ありがたいなと思う

 

だから失敗には意味があると思うんです

 

失敗した直後はレジのお姉さんの声が聞こえない

失敗した意味なんて分からなくて、

あり得ないあり得ないあり得ないあり得ない

とひたすら落ち込む

 

あまりにも凹んだ時は、本を読まないと立ち上がれません。失恋した時もそうでした。

なんでもいいから早くリセットしたい、と失敗をキーワードにKindleで探しました笑

 

一流の失敗、三流の失敗

 

 「確率の問題なので、数をこなしていく」

 

この一文を見た時にそうか、と。

私はそもそも、大した数もやってないのだから早くにたくさん失敗しておかなきゃダメだと思いました。

 

通訳はほぼ完璧に仕事をして当たり前の世界なので、間違えることはあり得ないことです。でも人間である自分がやっている限りミスをしないなんて有り得ないことも認めないといけない。

 

 

失敗した理由をきちんと分析して、反省したら切り替える。

切り替えてもう一件、行ってきます👋

テンポ良い通訳

こんにちは

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通訳をしていると良いことも悪いこともサプライズもたくさんあります。

 

ただコロナ禍ではオンラインという決まりきった方法でのみの通訳でしたので、こんなに通訳って単調だったあ?と思うことも多々ありましたが、コロナ禍が明けてきたと言っても過言ではない昨今、また現場でお客様と顔を合わせることが増えてきました。

 

スピーカーと会議前に打ち合わせすることも叶えば、

突然呼ばれて通訳して!ということもあるし、

狭ーい暗いブースでギリギリに来た資料と格闘する、、という昔のようなことが増えてきました。

大勢の前でスピーチ通訳する、というかつてよくあったような仕事も再開。

 

オンラインでは分からないお客様の反応もすぐ分かって良いです。

 

 

 

お客様が喜ばれる理由には種々ありますが、よくあるのがテンポ。

 

正確さ?

そう、確かに正確さは大事。

それは当たり前のことなのですが、テンポを犠牲にした正確さは、エンジンがかからないフェラーリのようなものです。

 

人間も動物ですから、リズムを感じて生きている。だから通訳にもリズムやテンポがあると安心するのではないかと思います。

 

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忙しい時期にはサボりがちですが、忙しいからこそ毎朝決まったことしているとどんな案件があっても自分でいられる、そんな気がしています。

文章は短く簡潔に

こんにちは

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緊張する場面では特に言えることですが、自分のキャパをオーバーするような文章を作らないこと。それは一度も使ったことがない表現が含まれる場合もありますし、オリジナルに引きずられてズルズル長くしてしまったりすることも当然含まれます。

 

文章を短くすると、幼稚な文章に聞こえるんじゃないか?

 

そう思うかもしれませんが、通訳だけを聞いている人は明快な文章が流れてくるとストレスがたまりません。正しく通訳している限り、聞いている人の頭の中で、ロジックは繋がっていきます。

 

通訳者は分かりやすく結論を話したり、明快なロジックを話すことは目指さなくて良いと思います。だってスピーカーをコントロール出来ないのだから。あまりにもわかりやすい文章に、わかりやすいスピーチに、などと固執すると、オリジナルから逸脱しかねません。

 

上手な先輩ほどその辺は止まらず、力むことなく、淡々としています。

分かりやすい同時通訳について

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同時通訳する時に気をつけなければいけない点は諸々ありますが、今日はそのうちの1つだけ。

 

意味が頭に入ってくる文章を話すこと

 

同時通訳は聴き取ったそばから違う言語にしていく作業です。

発言を聞き取る

理解する

分析する

翻訳する

発話する

 

が通訳のプロセスであるとしたら、意味の分からない文章になってしまう原因は

 

発言を聞き取る←

理解する←

分析する←

翻訳する←

発話する←

 

そう全てのプロセスで発生する可能性があります。

聞き取れないのはリスニング力不足と背景知識不足

理解出来ないのは背景知識不足

分析出来ないのは背景知識不足

翻訳出来ないのは表現力(ボキャブラリ不足と言ってもいい)不足

 

そして最後。

発話して意味が分からないって、意味が分からないかもしれませんが、これは結構あります。聞こえた文章を翻訳すれば勝手に意味が通る文章にはならないのです。文脈に照らし合わせた接続詞なり、助動詞、助詞、イントネーション、強弱が必要になります。感情的に通訳するのが良いとは思いませんが、平たく言えば、自動翻訳にかけたような文章を話していても、人間の耳には意味の入ってくる文章には聞こえないということなのです。

 

人間が聞いて、うん分かる、と思う普通の文章を話さなければいけません。

その為には文脈やスピーカーの声のトーンを感じながら話の方向性を感じながら通訳していくことが求められるんではないか、と思います。

 

直前まで話を聞いていないで、突然通訳してくださいと言われたら、意味の入ってくる通訳はほぼ無理です。通訳という作業は文脈に依存しているからです。

 

 

 

朝は忙しいからこそ、たまには時間をとって自分を整える時間



 

同時通訳について諸々

こんにちは

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同時通訳って本当にいつまでもマスター出来ない作業のような気がしています。完成してしまったら面白くないんですけどね。

 

英日同時通訳はきちんと聞けていないと訳せませんけど、日英はフワついてても日本人だからなんとなく聞き取れちゃう時があります。

これは気持ち悪い。集中していない証拠なんです。

 

また同時通訳においては、スピーカーが早口で情報が濃い時、シートベルトをしっかり締めないと振り落とされます。一文は短く、言葉のチョイスは即決する必要があります。

 

即決せずによく考えて出した方がいい場合もありますので、その時々に合わせて頭のモードを切り替えないとだめですね。

 

私は通訳している最中に、アこれはヤバいやつだと目が覚めて、スイッチが入って集中し始めることがあります。それって、集中しなくても出来ると甘くみてる証拠じゃないんですか?と自分にツッコミたい。

 

そろそろ涼しくなってきて風邪ひきやすいですので皆さんご自愛くださいね

英語から日本語への通訳

こんにちは

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見事に秋の訪れがやってきました

東京も急に涼しいです

通訳業界は会議の嵐

先日は一流ホテルで世界中から参加者が集まった会議がありました。

ブースあり音声さん何人もいて、会場前方に英語と日本語チャンネルの案内看板。

懐かしい光景。

うわーコロナ前に戻りつつある、と思った日でした。

 

 

 

最近、英語から日本語の通訳案件が多いのでつくづく思うのが、文頭から理解する大事さ。

 

同時通訳の場合、全体像を理解してから通訳が出来ません。

聞こえた順番に意味を構築していくしかないのです。

 

構築する、というのは、単語と単語のつながりを聞きながら意味を紡いでいく、という感覚。

単語と単語の掛け合わせから分かる意味合いを漏らさずに日本語に出していきます。

そうすると意味が見えてくる。

 

つまり、聞き落とすと話の方向性を一瞬見失うということです。これがコワイ

 

英語から日本語の同時通訳の場合、英語を全て聞き取ることが成功のカギです。当然のこと過ぎて誰も言いませんが、とても大事なことです。何よりも全部聞き取れていれば冷や汗をかくことなく、日本語に全て訳出すればいいだけですから集中できます。

 

緊張するあなたへ

こんにちは

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タイトルそのままです

騙されて読んでみました

kindleでサッと通勤中に読了できます

 

カニズムも、解決策のヒントも分かりやすく

単刀直入で誰でも読みやすいので、緊張したり、本番前に私のようにモヤモヤする人は是非どうぞ

緊張をコントロールして最高の結果を出す技術

 

like nothing

ー2022/9/17 22:28更新しました

 

こんにちは

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現実逃避気味の週末です

9月の後半はヘビーで、やるべきことが山積みだと思うのですが、、外が明るいうちに机に座ってやる気が起きず笑

 

こういう感覚になるのは出来損ないの私だけかもしれませんが、もう一度やっても同じクオリティで出来る通訳案件と、この週末の頭じゃ、あのクオリティは出来ないなという通訳案件があります。

 

二つ目のような案件は異常な緊張が伴い、一語一句議事録が取られ、参加者の発言の方向次第で物事の方向性が変わるような性質のもの。あれどうやったんだろう?という案件がいくつかあって、あんなのもう一度やるなんてムリムリムリ。という感じなのですが、そういう案件が忘れた頃にやってくるんです。

 

どうしようかな

それで週末、現実逃避。

 

オリンピックで新記録達成した選手がいつでもその記録を出せるかというとそうではないことと似てるかもしれません。

 

でも結局自分がやってきたことを振り返って、今回も出来ると思うしかないな、という境地に落ち着きます。自分を信じるってやつ。こういう類の緊張する案件ほど、自信なくしたら終わりなんです。同時通訳では自分しか頼れないから。

 

なんでもないわよこんなの、的なノリで出来たら楽だろうね

 

ふう

また独り言

こんにちは

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後退も進化のうち、と考えて色々浮かぶアイデアを拒まずに日々通訳に励んでます

 

 

最近思うのは、what she says(言っていること)じゃなくて、what she means(言わんとしていること)を訳さなくてはいけない、というのは、what she saysを全部捕まえられる人が初めて言えるステップなんじゃないか?ということ

 

どういうことかというと、まずよくわからない通訳と、よくわかる通訳という二種類があるんです。

 

何でよくわからない通訳になるかというと、聞こえてくる英語をそのまま日本語にしているから。わかる通訳は、言われている意味が分かって自然な日本語だからなんです。

 

でも大抵、よくわからない通訳をしている通訳者は、自分でもなにを喋ってるかあんまりわかっていないはずなんです。私もやらかしたことあるので、よくわかります。

なぜよくわからない日本語を話しているかというと、元の英語をつかめてないから。

 

 

一巡してwhat she saysとwhat she meansの話

 

 

元の英語が聞き取れていないのに、意味も何もないよね?ということ

 

 

言わんとしていることを伝えるのが通訳だ、とは言いますが、それって英語がみんな聞き取れて、からの、話

 

でも実際問題、聞き取れないこともある。聞き取れないからといって聞き取れないままに日本語で出しても理解出来ません。

 

 

 

だからわかりやすい通訳ですね、となるには、英語を聞き取り、そして、目先の英語を日本語にすることだけじゃなくて、全体の文脈、つまり話の流れを意識しながら訳すことも求められる、ということ

 

まずは英語をしっかり聞き取るところからなんだよね

 

休んで仕事休んで仕事

こんにちは

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ただ会議の合間の休憩中でございます

 

 

 

アナウンサーやキャスターのように丁寧に喉を労らないといけないと思うのですが、特にやってません。

 

夜、少し話すと枯れ始め。。まずいまずい

 

 

 

ところで通訳者の仕事はお客様に現場でお会いしても、こんにちは、さようならってくらい接している時間が短いんです。

話に花咲かせている余裕がないというのが現実で、また呼んでいただければ、この間はどうも、という感じで徐々にお知り合いになります。

 

次に一緒に仕事をまたするかどうかはお客様だけが決められます。また来たいと思っても出来ることはイイ仕事をして、次を待つことしか出来ず。。恋愛とは違うのです。

 

でもまた呼んで頂いたら頂いたで、前よりもいい仕事をしなきゃという心理的ハードルは上がるのですが、知っている人のところにいく変な緊張と楽しさがあるんですよね。

 

いい仕事をするにはスイッチの切り替えがとても大事。忙しい秋は、休む時間を確保するためにもぼーっとしてられません。仕事が終わったら色んな思いを引き摺らないことも鍵です。一度落ち込んでしまうと再浮上に時間かかります。そんな暇ないと自分に言い聞かせ、反省すべしは反省し、明日も頑張ります

通訳者は黒子であるべき

こんにちは

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逐次通訳でも同時通訳でも、聞いている人は、スピーカーの話を聞いてはいますが、その間に1人通訳者が挟まれているのは認識していますよね

 

通訳者は黒子とは言いますが、実質1人あいだにいて、その人の声を、話を聞いているわけですから歌舞伎の黒子と同じわけにはいきません。

 

聞いている人から、通訳者への信頼は必要だと思います。 

 

普通に日本人同士で会話をしている時は意識もしませんが、相手が今まで言っていたことと、今話していることと全て整合しているのは当然ですよね。でなきゃ気が狂ってると思われても仕方ありません。

 

でも通訳を通すと辻褄が合わないことがあったりします。そうすると話をいくらしても一進一退、もしくは迷子になり、混乱する、奥歯に物が挟まった気持ち悪さが残る。

 

そうなると信頼出来ません。

双方とも通訳がなんだかズレているなぁという感覚がある時、通訳者は悪目立ちするので黒子ではない。

 

言い換えれば、上手く通訳出来ている時は通訳の存在は消えます。

vibe

こんにちは

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いよいよ日本の国境も緩んできましたね

ここんとこ毎日外国人と顔合わせてます

 

ここまでオンライン通訳に慣れると、

なんで来たの?zoomでいいじゃないと思ってしまう。。笑

 

いや実際、顔を合わせて会議するって結構いいんですよね。それもわかります。

画面の向こう側に見えている人も、近くにいるとやはり動物ですからなんか、感じるんですよね

 

訪日外国人が増えるとイコール、通訳者もお客様のところへ出かける頻度が上がるので、通勤電車という朝の洗礼を受けることも多くなりました。

 

そんな時はポッドキャストの出番です!

本日一発目行ってまいります。

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通訳者の独り言

こんにちは

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こう言いたいなぁって思った時にもうちょっとするっと、するするっと文章をつないでいく英語たちが口から出てきたらいいのになあ。

日本語の対訳で思いつく英語って、なんか直接的すぎて、短いのよね。

 

日本語の単語対、英語の単語で対訳がパッと浮かぶことは通訳者として当たり前なんだけど、早くその域を脱したい

 

文章を、

1:1の割合じゃなくて、

1:1.4くらいで英語が出せたら本物

 

1:1だとうまく通訳出来ない

時間を買って

こんにちは

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繁忙期に入ると1日に数件あるのも珍しくありません。

通訳学校生の時にあちこち通訳者セミナーに行ってみましたが、その時に移動にタクシーやら新幹線?!を使うなどの話があって、どんだけ忙しいんだろうか、と思いました。

 

が、自分がいざ通訳者やってみると確かに猫の手も借りたい時があるしタイムイズマネーということを考えたら、お金を払ってでも時間を買うのが妥当な時もあります。

 

 

ということで移動しながら数週間先の案件に向けて勉強中です。

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逐次通訳のノートの取り方?

こんにちは

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最近逐次通訳の日が続いています

通訳ブースのマイクやヘッドセットのマイクに向かって話すのとは違って、マイクを握って会場で逐次通訳するのはなかなか気持ちいいです。マイク握りたいならカラオケに行けという感じですが。

 

これも外国人の訪日が徐々に緩和されて対面が増えている証拠だと思います。

 

 

 

駆け出しすぐの頃には逐次通訳ばかりやっていましたが、そのあと今日まで同時通訳がほとんどになっています。

 

こう一巡すると逐次通訳が格段にしやすくなってます。

たぶん元の音声を聴いているうちに頭の中で言いたいことを整理しながら聞いているからです。同時通訳をしている時には必要なスキルなんですね。

 

さて、メモに関してはわたし個人的には通訳が上手ければなんでもいいだろうと思います。脳の一部が紙に見えている、というだけのことですから、こうしなければいけない、とルールを意識すると、脳を助けるはずが、脳の足を引っ張ることになり、通訳が不自然になります。

 

さすがにGood afternoon ladies and gentlemenでノートをとることはやめた方がいいとは思います。無意識にしているレベルの挨拶ですしね。

 

ただあとはノートを取りすぎない、とか、左側に何を書くだとか、わたしも本を読んだりしてやってみましたが、ダメでした。通訳の足を引っ張るので諦めて、今でも誰も読めないグチャグチャノートです。

が、通訳が正確に淀みなく力みなく出来ればいいのです。

 

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この左のページなんて、、

下から上に書いてます笑

話が続いている時にページを変えたくないんですよね。。。

ということでルールもなにもないです。