通訳者Mのブログ

通訳者の毎日をシェアする通訳ブログです

インプット不足の解消

こんにちは

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最近洋書がガシガシ読めて楽しい

通訳者になる前から洋書って読んでいたつもりですけど、最近集中力がついたのか、慣れてきたのか、左から右への英語の解釈が同時通訳者になって今や常識になったからか、もしくはそれら全てが原因なのか、読むペースが速くなりました

昔は3ページ読めたら、あーもう無理っ

今は通勤往復で数十ページ

 

 

英語を話す力ってまずは、インプット不足をどう解消するか、らしいです。

英語学習の科学によると。ちなみにこの本はおすすめです。近くに第二外国語習得の研究をしている人がいるんですが薦められて読みました。研究結果に基づいて学習することで結局は近道になるから、正しいやり方が何かを知ることも、勉強することそれ自体と同じくらい大事です。

 

インプット不足の解消には、洋雑誌を読んで、ポッドキャストを聞いて、テレビを見て、と色々な方法があって全部ミックスしてやってますが結局読むことが好きなので読書が比重が大きくなります、私の場合。

 

読み続けるコツは、難しすぎる本は読まないこと、ですが、簡単すぎる本を読むのもモチベーションが上がりません。よく紹介されているペンギンリーダーズなど、数冊試してみた大昔。正直、あんまり洋書を読めてる感がない。。薄い易しいペンギンリーダーズ読めても達成感が薄い。。

 

 

一番良いのは自分が興味を持てる内容の本を読むこと。新しい内容を知るための読書じゃなくて、知ってることを再確認するような読書が、洋書の場合いいですよね。英語を読むこと自体が目的だから、内容で考えさせられすぎるとなかなか進まなくて嫌になる可能性があるから。

 

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あと9ページで終了なので寝る前に。

通勤では新しい本に取り掛かり始めました✌️

好きなことはそれだけで力になります。頑張ってThe Economist読むのもいいけど、自分の好きな内容なら何十ページも一日に読める。英語学習という意味では、後者の方がプラス貢献です。

Now I know

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新しい単語や表現を見つけたり、久しぶりに思い出したりするときは、そのたび私もワクワクするんですが、ノートに書いてもすぐ忘れてしまいますよね。

時々見返してテストしてみて「そうだったな」と確認しながら、一方で多読多聴で自然な使い方をマスターするしか、ボキャブ力を上げるやり方はありません。

 

新たな表現を使う時に個人的に気を付けているのは、その表現を口頭で誰かが使ったのを確認して初めて、自分が使うようにしています。わたしたち通訳者は口頭で聞いてパっと分かる表現を使うべきなので、誰も使っているのを聞いたことがない表現は使わない方が無難です。

 

NHKビジネス英会話(という名前だったような)テキストを買って気まぐれに勉強していた10年ほど前。ある表現が目についたんですが、「これは使わないだろ」と思って実際それ以来お目にかかりませんでした。

がつい先日ドラマで使われている場面に遭遇(!) 

「ホントにそう使うのね」と嬉しくなりました。一度でも口頭で使われているのを確認出来ると教科書から切り取ってきたような言葉遣いをしないで済みます。

裏を取る、といったらいいのかもしれないです。

 

 

海外からの帰り、フライトテーブルにTokyo/Hanedaと見えるだけで安心するチキンな私です

独り言で英語モードにスイッチ

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日本で英語を話す機会は、そんなにありません。だからこそ一人でも練習できるリプロダクションや音読、シャドーイングなどをすれば英語を口から出すことになって、アウトプットする機会につながるんですが、、長い休みを取ったりすると英語の’出’が悪くなります。

日本にいる限り日本語で生活が成り立つから、英語で考えなくなるからかもしれないです。夏休みもトレーニングしてましたが、なんだかちょっとずれた感覚だったんですよね。

それが戻ったかなと思ったのは、洋画をまた見始めてからです。さんざん見ていると自分も同じ速さでなんでもないように話せる気がして、気が付くとまた自然に独り言も英語がついて出るようになったり。

 

海外に行って来るとその追い風が強くなります。何しろ日常会話が全て英語だから。

 

追い風になるというだけで、英語で考えるのに海外にわざわざ行く必要はなくて、頭の中の独り言を全部英語に切り替えるだけで、相当英語モードになります。

「あれ、これでいいんだっけ?」

「そろそろ止めた方がいいよなあ」とか、そういう独り言です。

 

効率

 

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日本が見えてくると帰ってきたなあってやっぱりほっとします。そして東京が見えると着陸してなくても心の中で『ただいま〜』って思わず。

 

どこにいてもやることは変わらないです。コロナ時代を経てリモートツールが充実して不自由なく会議が出来ていたから、余計感じるのかもしれないですね。会議が終わってすぐは東京にいる感覚にすらなります。

 

同時通訳でも逐次通訳でも、効率性は大事だと思ってます。同時通訳だったら限られた時間の中で正確に密に情報が取れる通訳だし、逐次通訳なら待たせないで正解な情報が詰まってる通訳を最短時間でお届けする。効率が高ければ同じ時間でもより多くの議論が出来るし、聞き直さないで済みます。多少言い淀んだりは人間だからあってもいいと思いますが、あくまで通訳は同じことを違う言語で繰り返しているだけなので、短く済めばそれに越したことはないし、会議の流れを邪魔しない程度に抑える意識は必要だろうなと思います。

そういう意味では、通訳しにくい文章もあるかもしれないけれど、大変でも大変なことのように通訳しない努力は必要だろうとも思います。

 

 

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ペリエで頭さっぱりした夜

あなたの理想を追いかけて

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みんなちがってみんないい

 

遠い昔に習った金子みすゞのフレーズ

 

 

性格が1人ひとり違うように、

というより性格が1人ひとり違うから、通訳スタイルが違って当たり前なんです

 

自分にない明るさを持ってる友人に励まされるし

自分にない慎重さをもつ兄弟に気付かされるし

自分にないものを呪ったりします

なんで自分はこんなすぐにウジウジするんだろうとか、

なんでこんなに早とちりなんだろう、とか。

 

通訳も同じで、自分にないスタイルの通訳には学びの機会としてありがたく頭を下げればいいし、先輩みたいになれなくても落ち込む必要はないと思う。先輩とあなたは違う人間で、物事に対するアプローチの仕方も違う。通訳もしかり。

通訳って本性を隠して出来る職業じゃないと思う。その人そのものが滲み出てしまうもの。だから、あの人みたいに、ならなくていいわけ。

 

通訳に正解はないとは、こういうこと。

自分が思うベストを目指せば良い。そういう意味では、何も考えずに来る案件をこなすんじゃなくて、哲学を持ってあたった方がいいってことになる。そうじゃないと自分が理想に照らし合わせてどのあたりのパフォーマンスか図りようがない。最近の言葉で言うと、ゲーミフィケーションが大事ということ。

 

 

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朝いちで泳いだ後のフレッシュネスバーガー店内

ハ〜爽やか

私も爽やかにこんな感じで

明日も行こ

 

調子がいまいちでも

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スランプっていうのは、一時的に調子が出ないことを言うそうで、私が思うに選手も、通訳者もスランプに陥るのは上手く行っている時に特に深く考えずに自然体でデキてしまっているから。だから上手く行かなくなった時に修正の方法が分からないんですよね、どこが違ったのかが分からないから。

 

イチローさんの言葉には部活にうちこんでいた高校生の頃から助けられてきましたが、今でも行き詰った時に手に取ります。スランプでもやるべきことを手を抜かずにやり続ける姿勢が大事で、それを続けることでふと気づくことがある、と。

 

 

 

私の中のスランプって通訳が出来なくなることではなくて、イマイチ脳の回転が足りていないのか、英語を話そうとするときにその引き出しが極端に少ない感覚になるときです。その状態は余裕がないし、選べる選択肢が少ないのでイマイチな英語だと思ってもそのイマイチな英語を話すしかなくて。上手く行くときは何も考えなくても次々に必要な単語が口に上がってくる感じなのですが、そこに手間取っていると、次の文章を考えるのが遅くなって、通訳デリバリーのスピードが落ちます。

 

120キロ出していて90までスピードが落とせる状態と、はじめから90キロしか出せないのでは違いますよね。

 

でもこういう時に無理やり120出しても脳がついてこないので、スピードを犠牲にして正しい英語を話すことに集中します。このスピードというのはちなみに話す速度だけでなく、滑らかさも含みます。文章のつなぎで、and..と1秒、2秒入れるとだるくなります。必要なことを淀みなく話す。聞いている人の時間を無駄にしない。このスピードを犠牲にするのは痛いですが、調子が上がってくるまで仕方ないす。

 

 

 

 

 

この夏は時間が許す時はリプロダクションを朝3分くらいやってます。飽きるのでそれより長くは出来ませんが。30秒くらい聞いて止めて、再現して。「あ、なんて言ってたか忘れたな」と思っても聞いた内容を話します。リプロダクションは最終的に全く同じ文章をリピートすることが大事ですが、最初からそれにこだわると本末転倒です。中身が聞けていれば本来は良いのですから。

 

通訳もそうですが、忘れた!とかなんだっけ!と思っても、「ウッ」と脳をはじめとする全身のシステムを止めないことがとても大切です。とても大切。

 

 

 

 

 

今年の夏は国際線もコロナ前越えかと言われるくらい海外旅行に出かけた方が多いらしく。海外に出ると日本の良さをしみじみ感じますよね。

 

日本語通訳の為に英単語を覚える

こんにちは

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英検一級を受けたのはだいぶ前です。

2014年とか、そのあたりじゃないかな。英語を勉強するのは嫌いではなかったので、キクタンを買って片っ端から単語を覚えたのが懐かしいです。

これね

[音声DL付]改訂版 キクタン英検(R)1級 キクタン英検シリーズ

リズムに合わせて覚えられて、難なく単語は覚えたから英検を受けさせられるという会社勤めの友人には皆勧めてます。

苦労しないで覚えられるなら、その方がいいでしょ。

 

 

ということで英検1級を受けたのはだいぶ昔なのですが、最近1週間ほどのんびり自分と向き合える時間を取りました。

久しぶりに英語の勉強をしたいと思って、本屋に行って目に入ったのがコレ

【音声DL・赤シート付】書いて覚える! キクタン英検1級ワークブック

 

例文中が空欄になっていて、和文を見て当てはまる単語を入れていく練習問題です。

立ち読みでやってみたら1級並みの単語はなかなか出てこなくて、これはイイヤと思って購入しました。1級と準1級やっています。さすがに準1級だと95%問題ありませんが、普段使わない単語もあったりして、とうに忘れていた単語をもう一度引っ張り出す良い訓練になっています。

頻繁にテストしてみるのが単語の定着図るにはいいんです。

 

 

やっていると言ったって時間が5分あったらサーっと1,2ページやる程度ですが。

 

 

とはいえ、1級で出てくる単語を積極的に使っても分かりやすい通訳にはなるとは思っていません。通常、口語で使われるレベルの単語には一定の振れ幅があります。そこを逸脱しているoutlierな、どこかで見たことがあるフレーズを使っても、会話に臨む人たちにスっと入らない可能性は大きいのです。けれど、英語から日本語への通訳をする際には単語のレベルは選べませんので、分からない単語がないに越したことはないのです。

 

通訳者になって単語を勉強するのは、日本語から英語の折に必要になるからではなく、英語から日本語の際に必要になるからです。日本語から英語への通訳の際には逆に誰が聞いても分かる表現でいく。自分がスピーカーなら何を言ってもいいですが、通訳者は聞いている人が分かるように話す。これって、プロとしては大事な心掛けだと思っています。

 

都内も夕方になると気温の落ちた風が吹いて気持ちいいです

シャワーを浴びてもう一件✊

通訳者のトレーニング

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通訳をずっとしていると自分の話す英語を常に聴いているのでだんだん自分に飽きてきます。またその表現か、という。聴いているから、というより決まったいつもの自分の英語しか出せないから悩みになるのですが。

 

そういう時にリプロダクションをやったりすると刺激になっていいです。自分の普段話さない構文や、文のつながりで英語を話すことができる。リプロダクションを出来るようになることそれ自体をゴールにするのではなく、リプロダクションを手段と捉えるといいと思います。いろんなことに気づかせてもらえる。意外と内容聞いてなかったな、とか、いつも自分はこういう表現じゃないな、とか。

 

サイトトランスレーションも久しぶりにやって刺激をもらえます。やっているうちに慣れてくるから、最初のうちは下手ってことなんですよね。音声で同時通訳するよりはスピード落ちますが、文章を目で先に追いながら口から澱みなく日本語を話す。慣れてくるとちょっと快感です。

 

こういうのは見返りを求めてやるものではないんですけど明日からの日本語訳に反映されればいいなあと片隅で思ってみたり...

 

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屋内とはいえ、泳ぐのが気持ちいい季節です🏊‍♀️

 

通訳のデリバリー 

こんにちは

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真夏は現場への往復だけでも悲鳴あげちゃいますが夕方の淡い空を見て息抜き

🙏thank you

 

 

通訳の分かりやすさって何だろう。

どの仕事に行っても、その帰りに思うことです。

 

内容以前に、文章として意味が通るかどうかも一つですよね。てにをは。

そして文章と文章がつながる文章構成か。

元の音声に追従していればそもそも考えないことですが、そして、とか、ですから、とか文章のロジックを決める文言を入れているのに、文章がそのようにつながっていかないと、オーディエンスの信頼を失います。

特に英語も日本語も両方わかる方たちが日本語通訳を聞くメリットは、頭を使わず内容が入ってくること。その要件を満たせなければ、英語オリジナルを聞いた方が良いわけですよね。なので、正確性もさることながら聞きやすさも大事です。

 

その分かりやすさを担保するために大事なのは、自分の通訳アウトプットを、通訳しながら聞いて確認(監視)することです。

自分の声を確認(監視)するためには、自分の声が大きく、元の音声が大きいと難しいです。個人的にはオリジナル音声の音量はすべて聞き取れる程度の大きさで、かつ、最小音量がベストです。個人差、当然ありますので、自分のベストバランスを見つけること。自分のベストバランスを見つけることで、’ホーム’でいつも試合出来る環境を整えることになります。いつも違う音声環境だと’アウェイ’感、強くなります。緊張して仕事をすることは大事ですが、精神的にいつもと同じ感覚で取り組むことで実力が出しやすくなる気がします。通訳だけでなく、スポーツもそうですし。

 

 

いわゆるデリバリー如何で、内容は正しいこと言っているのに頭に入ってこないということは十分起こりえます。中身については毎日同じ内容はないので課題が多いですが、デリバリーに関しては少しクセを正すことだけでも、パフォーマンスが上がります。録音して練習しているとすぐ効果が分かります。

 

中身が正しければ聞こえ方はなんでも良いかというと必ずしもそうとは言い切れないのが通訳の仕事だと私は思っています。

濃淡

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通訳者視点から見た話ですが、同時通訳をただ漫然とどの案件も同じ力を入れてするのではなく、力の入れ具合を変えながら試しながら取り組むことも大事なんじゃないかと思います。

 

同時通訳案件の中には、だいぶ文章を引っ張って貯めて聞いて、遅れて訳出することで分かりやすく通訳出来る種類の仕事もあります。単語の種類も選べる、文章構成も選ぶことの出来る余裕のある種類の案件。

 

中には、頭から基本的には訳していかないとならない余裕のない案件もあります。情報の詰まった速い文章で、一つも落とすことがあってはならない種類の案件。

 

この二つでは力の入れどころが違います。

一つ目のような案件を、二つ目のようなノリで訳すのではなくて、意識してハードルを上げてみる。

二つ目のような案件はチャレンジする案件ではないと個人的に思っています。自分の力量範囲のベリーベストを出す。よくベテラン先輩が昔言ってましたが、出るものしか出ない。つまり余裕のない時のアウトプットが自分の全てだということなんです。無理した単語や文章構成のチャレンジをしていると自分の力量と相いれず浮いてしまって自然な通訳になりません。そういう自分に対するチャレンジは、比較的余裕がある案件で、という感じで使い分ける。

押しなべて総力発揮せずに濃淡をつけるのは、時間のないプロになってからの成長を目指す上でとても大事だと強く思っています。かつ、使い分けるのはお客様に迷惑をかけない為でもあります。

 

 

 

社内通訳でお世話になった古巣がオフィス移転したらしく。

ご近所になりました。

 

どしゃ降りの合間をぬって元同僚と。

 

a preferred way of working

こんにちは

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上手い通訳ってなんだろう、日々考えさせられます。上手いという定義にはもちろん正確で会議の議論がきちんと双方に理解してもらえる、というものが含まれていると思っています。

 

この人は仕事できるなと思う通訳者は安定してんですよね。いつ聞いても安定のパフォーマンス。奇をてらわず落ち着いていて。

その裏には準備も当然あるんだろうけれど、肌感覚としてどういう通訳をしたら聞いている人にフレンドリーかをわかっているんだろうなと。

どう通訳できるかという通訳者主体じゃなくて、どう通訳したら聞いている誰もが分かる通訳か、というお客さん主体。

 

今日もお客さん主体の通訳を目指します

行ってきます

 

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週末の真夏の銀座のショッピングは午前中がベストです

 

 

 

元の文章構成に囚われない

こんにちは

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英語から日本語への同時通訳をする時は、なんとなく聞こえてきた単語をつなげて日本語訳にしているのではなくて、全部聞き取って高速和訳しています。そのまま頭から直訳しても聞きやすい日本語にはならないので、普通の日本語だったらなんと言うか意識しながら、日本語訳を出していきます。

 

最近ふと思ったのは、聞こえてきた英語から手を離してはいけないけれど、英語の文章構成に囚われすぎず、意味の通る文章を話す大事さ。これをするには、自分の頭でちゃんと話を分かって紡いでいないといけません。でないと、意味の通る日本語を話すことはできないんですよね。と同時に、英語の文章構成にとらわれずに訳すことも鍵です。

 

例えば..many developing countries see the war in Ukraine and the West's rivalry with China as distracting from urgent issues such as...

 

多くの発展途上国は、、と始めると、次が作りにくいです。

別に、多くの発展途上国から見たら、と始めてもいいですよね。意味が変わるわけじゃないから。

 

日本語から英語の同時通訳もそうですが、まだ自分が聞くことの出来ない文章の後の方に依存する訳を作らないことで、訳しやすくなり、これが転じて聞きやすい通訳になる気がしてます。

the nerve

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上手い通訳とその他大勢の違いって、意外とわかりにくいものなんですよね。でも良く良く、そして長く観察していると分かることは、どこまでいっても冷静であるということ。冷静であるが故にはじから訳出出来る。

 

 

声って思う以上にその人の精神状態を表します。人間はそれを無意識に知っているから、落ち着いた通訳だとヒヤヒヤしないで聞いていられる、と思うのかもしれない。

 

 

そして一度頭に血が上ると、耳がちゃんと音を判別できません。ましてや口元から正しい訳を出しながら、次から次に流れる音声を聴く同時通訳は無理で、どちらかがおかしくなります。

 

 

通訳力とか語学力とか、ないとやっていけない。

 

でもどこまでいっても、いざという時に乱されない度胸とか、冷静さは通訳者として秀でるには大事だと思う。

足元を見て

こんにちは

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電車の中でくらいしか読めないんですけど年初から読んでいる本があります。そのうち読み終わったら紹介しようと思いますが、本の内容が好きすぎて読み進めて終わりたくないんですよね。

皆さんそういう経験はないですか?

恋愛もそうかもしれないですね。本気であればあるほど慎重に。

 

通訳は私にとって逆で、どこまで進められるか?なんです。行けるとこまで行ったらどこまで行けるか?どこまで通用するんだろうか

 

星を見ながら先に進むために足元をよく見る

稲森和夫さんの言葉です。

諸先輩方を見習って今日も足元を見て改善を続けて頑張ります。

スタイル

こんにちは

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同時通訳の自分のスタイルを模索する時に、頭出ししていくタイプか、少し遅れて文を整えて出していくタイプか、どちらにするかを考えた方が良いと思う。というのはどちらにもメリットとデメリットがあるし、どっちつかずになるとどちらのメリットも享受出来ない可能性もあるから。

前者は当然文頭から出していくから、頭に留めておく量は少なくて済むので脳への負担は少ないけど、聞きづらさが時たま生じるし、予測しながら通訳することが求められる。

後者はある程度遅れて聞いている分だけ、文を整って出しやすいが、文を考えて作りながら、全く違う文章を聞かないといけない。前者よりも負担が大きくなる。

 

 

私がどちらかを模索していた時に聞きやすかったベテランの通訳は、力が抜けていて全部訳せている通訳だった。それ以来そのスタイルを変えていないけど、通訳する毎日の中で違うスタイルの人とパートナーになることもある。刺激にもなるし、勉強にもなる。けどそこで自分のスタイルが揺らいでしまうと、経験上、いい結果にはならない。

 

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スーツで5分と歩けない猛暑の東京です。