週明け朝イチの仕事が、マッハ7並みの速さで財務情報の共有だと、耳と口のスピードもそこまであげる必要があって。
通訳って仕事は大変だけど、誤解を恐れず言えば(私も業界の人間なので同類ですが)、責任をとらないで出来る仕事ではある。迷惑をかければきちんと謝罪し、後処理をして、というのが通常のビジネスマンの仕事だとすれば、通訳のせいで議論がよくわからなくても、聞いている人は今日の通訳はハズレだな、で終わりとなる。
通訳者視点だと、仕事をちゃんとする意志はあるのだから、もっとスピードを落とせないんですか、という主張になる。
でも速くても出来る場合がある。それは自分がよく入るクライアントの会議の場合。聞いた言葉をより長くとどめておくことが出来るし、聞いた瞬間に理解も伴う。だが、お久しぶりのクライアントや、初めてお世話になるクライアントの場合、聞いたことを理解するのにもう一秒はかかる。そうすると、次の文を聞く時に重荷になる。しかも理解したあと、考えずに訳語が出ればの話。
だから、こういう場合はリテンション云々とかは関係ない。(見知ったクライアントの場合、あまりにも頻繁に前の文で言ってたことを忘れてしまうならリテンション不足、もしくは、同時通訳が久しぶり過ぎ)
ではこういう場合どうするか?
-単語はクイックレスポンス出来るようにしておく。
-数字なら表が大抵はスクリーンに映っているはず。差異は出さずに、結果の数字だけ出す。(何故なら見れば分かるから)
-プラスマイナス、上下は必ず出す
-速さに惑わされずに理由はきちんと拾う
数字はuniversalだから、最悪落としても見ればわかるが、要因等の説明は訳さないとわからない。
こういう数字オンパレードの会議にたまには入ることも、対策の一つ。場数は、見落としてはならない大事な要素だから。
お昼をとって、夜の仕事に備えます。