通訳者Mのブログ

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通訳のメモ取りについて

同時通訳であれば通常パートナーが隣にいます。そして数字や文脈のない年号や固有名詞など、メモをしあうというのが同時通訳業の慣習にはなっています。メモ出しの練習をする通訳学校もあるみたいです。

が、個人的にはメモが出してもらえなくても同時通訳を完結することの出来る、自律型通訳を目指すべきと思っています。


6桁の数字が羅列されるってこともあるのでそれは頼ってもいいと思うし、誰でも隣で聞いていればコレはやばい、と。メモをとろう、と思います。

そうでなければ基本自分の頭と耳を頼りにやる方がいいと思うし、個人的な経験からすると、数字、年号、固有名詞、そういうものを自分で覚えてられない、聞き逃した、メモできなかった、というのは、きちんと集中して同時通訳出来ていない時でした。


メモが必要なタイミングは人によって異なり、頼りにして横を見たらメモがなかったってことも普通にあります。自分のせいです。これはパートナーのせいではありません。同時に、クライアントには関係のないことです。


だから余程の数字の羅列がない限りメモがなくても同時通訳ができるようになっておいた方がいいと個人的には思います。