通訳者としての毎日は、ルーティーン的なことは一度もないけど、いつもの仕事、っていうのはある。
毎月なり毎週なり。
同じクライアントだったり。
そういうところでは緊張はしない。
だから緊張するしないは問題にならない。
そうではない緊張する案件も当然ある。
イレギュラーな案件。
国のトップを相手にする仕事や、政府機関の機微に関わるトピックを扱う案件に入らないといけないこともある。
そういうところでは、慣れ、がない。定期的な要素がないから。
慣れないから緊張するのだけれど、そういう案件こそ実力を出さなければいけない。
緊張している余裕がない、という方が正しいだろうか。そういうマインドセットの時には緊張するしないは問題にならない。
たぶんアスリートでいえばゾーンという感覚なんだろうか。
そういうときは大体通訳はつまずかない。
つまり失敗しないか緊張をどう静めるべきか考えずに、集中する。
素手で木刀をもって一本勝負、どちらが生き残るかというときに緊張をどう静めるか、考えるだろうか?
真剣勝負するためにはまず集中しないと、土俵にあがる資格はないだろうと思う。