英日同時通訳の時は、待てば待つほどアウトな気がしています個人的に。
元の音声が耳に入って、2秒通り越すと厳しい。逆に2秒くらいは内容によっては待たないと、意味をとらえて文章を作るのが難しい。
そんなこと言っても、秒数は感覚的な問題です。大事なのは、意味のかたまりを捉えられたらすぐに訳すこと。もう少し待てばもう少し分かるかも、という気持ちはわかります。それがですね、待ち始めるとどこまでも待ちたくなるんです。同時通訳は全部意味がわかるまで待てるものではない、と最初から認識することが大事かもしれません。
久しぶりに外国首脳が複数やってきて東京もざわついた一週間でした。
通訳を誰相手にするか、それで自分の成長度合いが分かると聞いたこともありますが、私はあまり関係ないんじゃないかと思っています。結局はどんな通訳をしたかであって、その場にいる日本人と外国人が通訳が入ってスムーズに事が進んだ、jobs doneとなればいいのです。それは企業であれ、政府間であれ、やることは一緒で、相手の意味するところをわかりやすく伝える。
これまで受けてきた通訳案件を実績、と言って、その人のCVのようになるんですね通訳業界では。その実績は未来のお客様にとって大事な判断要素になるかもしれないけれど、その案件での通訳パフォーマンスがどうだったか、そこが大事です。
だから実績が積み上がれば積み上がるほど、自分へのハードルは上がるということで、経験年数重ねるとなんとなく焦るのはそういうことかも。自分の通訳パフォーマンスと、年数が合わないかも、という焦り。でも人が育つ時のように分かりやすく、年数重ねればどんどん変わるというものでもないんですよね。言語って。
でもベテランになって『明らかに優れている』って言われてみたいので、現実と理想の差に苦しみながら頑張ろーっと