デジタルで済ますことも多い資料ですが、案件によって紙だったり、ハイブリッドだったり、デジタルのみだったり、決まっていません。
頻繁に担当する案件の場合、書き出さなくてもすべての単語が頭に入っているので、資料をサーっと見る為にデジタルで事足ります。
紙かデジタルか、の議論は、最近のテレワークをどうするか、出社率をどうするか、の議論と一緒だと思います。
効率的であればデジタルにすればいいと思うんです。
出社率ありきではなく、テレワークが効率的な部分をテレワークにすればいい。
全てデジタルに切り替える、というのは実際の脳の働きを考えたら、マイナス面もあります。デジタルがいいのか、紙が良いのか、ウンウンうなっているあなたへ、下記の本はおすすめです。
紙はなくしてはいけないことが脳の働きの解説とあいまって、よくわかります。翻訳書なので少し読みにくいですが、私はあちこちページを折り曲げて夢中で読みました。
デジタルで読む脳 X 紙の本で読む脳 :「深い読み」ができるバイリテラシー脳を育てる
ということで、デジタルで全て済ませている方がスマートかというと、そんなことありません。紙でもデジタルでも、頭に情報が入ればいいのです。
日本語と英語の対訳をしっかり頭に入れないといけない比較的新しい分野などは必ずノートに書き出します。歴史などの流れ、権利関係など、プロセス等を理解しなければいけないものに関しては書き出さないと頭に入りません。
書いているうちに手から、腕からしみ込んでくる感覚です。案件が終わったらスキャンして保存しますが、使いまわしはしません。また同じ案件を担当する時には、また紙に書き出します。効率的ではありませんが、脳にとっては効率的なのです。
通訳当日にiPad上の単語リストを眺めて探しているようでは、通訳が上手くいかないので、当日までに脳にしみ込むように準備することが大事です。