こんにちは
通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです
第二次世界大戦の防諜活動についてですが、相手を知るという意味では通訳業でも同じで勉強になりました。
栄光のスポットライトが当たらずともミッションを完了させる縁の下の力持ちという意味でも通訳業への近さを感じました。また近い友人や家族に仕事の話をする時、職務上知り得た内容を自分の近い存在にすら話せない、それも通訳者として共感するところありました。
洋書はThe EconomistのSummer Readsで紹介されている中からいつも選んでいます。考えさせられる本が多いので次に控えている本も楽しみ。
また久しぶりに夏目漱石。
三部作と言われているらしい3冊を時間を置かずに読んだら、確かに緩やかにつながってました。
青空文庫なら無料で読めます。
日常の些細な微々たる一瞬をよくも面倒臭くなくきめ細かに描写するなぁと恐れ入ります。ほんの少しの心の動きが昨日書かれたかのように手に取るように分かります。
そういう意味ではドストエフスキーの作品は皆、主人公ワールドがすごいんですよね。罪と罰も、カラマーゾフの兄弟も。。主人公の心の声が20ページ分くらい続いたりします。途中で嫌になっちゃう気もするのですが、あれだけ饒舌に独り言(心の声)が言葉になるって逆に感心してしまう自分もいたりして。
通訳を一日中やった日は帰り道日本語の本を読むとリラックスします。並行して数冊読む私にとってはKindleは相棒です。出張でも数グラムで済むのに何冊も切り替えて読めるのだから素晴らしい。
ただ紙の本でしか味わえない部分があることは否めません。
この厚さを見るだけで進捗が肌でわかる。Kindleには真似できないんだよなぁ。あと寝る前、紙だとやっぱりリラックスしますね。