こんにちは
通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです
2025年は仕事もプライベートも意義深い1年でした。
仕事片手間に読書もまあまあ進みました。一番満足しているのは戦争と平和(四) (新潮文庫)をやっと読みおえたこと。
本編が終わってからエピローグが200ページくらいあるのですが、本編そのものとはほぼ関係がないけれど繋がりのある「必然と自由」について延々と続きます。ここまで付き合ったのだから最後まで付き合ってやろうという感覚でトルストイと1年間走り抜けました。1巻から合わせると2年間付き合ってましたね。ちょっとしばらくロシア文学はお休み。
Think Again: The Power of Knowing What You Don't Know (English Edition)
考え方を必要に応じて柔軟にアップデートしていく大切さを教えてくれました。サンクコストを恐れすぎずに間違っていたと思ったら切り替える敏捷さも大事です。
今。
Thinking, Fast and Slow (English Edition)
ガチガチのサイエンスではないので読みやすいですが、理論的で観念的なので疲れた帰り道は彼の話で眠くなります。いわゆる「直感」にまつわる私たちの判断はどうなされているのか、そういう話です。
少し前にNYC市長選がありました。そのイベントをきっかけに社会主義、民主主義とはなんだろうか、何が問題で何が理想と謳われていて、私たちはどこに向かおうとしているのか、ちゃんと理解したくてシューペンターの日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 1
年末年始で1巻が読み終わればいいのですが。前半はマルクスの主張の批評が大部分を占めているのですが、そもそもマルクスの「資本論」を理解しないと分からない部分があるので、池上先生の力を借りて途中はこちらも読みました。
池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」 (ホーム社)
誰にでもわかりやすく説明するなんて、深く理解していないと出来ないですよね。いつもお世話になっております。
自分は関係ないということが言えないのがこの通訳という職業。
物知りにならなくてもいいと思いますが、あらゆる、思考のプロセスに慣れておくことはそれなりに有益だと思います。人は本当に生きてきた環境によって、考え方が、感じ方が全く違います。
古典を読むことの利点を一つあげるとすれば、多くの知識人が間違いなく読んでいる共通のデータベースのようなものだからです。
その本を読んだことがある人にしか分からない事って、あります。パネルディスカッションや、スピーチの中で古典の引用が出てくることがままあるのは、突如引用してもみんなが知っている共通のデータベースだから、「ああ、アレとコレを比喩的に比較してるのね」と聞いている人はすぐ分かるからです。
でも読んでないとわかりません。それの何が面白いのかが分かりません。
通訳していて一番冷や汗をかくのは、『自分だけ知らない..』状況です。
まあそのために本を読んでるわけでもありませんが、通訳者のお客様はみな知識人、教養人なので、別次元の人たち、と思っていてはなかなかその世界に入り込めません。
この年末年始も本とリラックスして過ごしたいと思います。

今年のクリスマスはクラシックコンサート。
何度聞いてもチャイコフスキー好きです。




