こんにちは
通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです
フォーマルな環境での通訳では通訳者の一挙手一投足に視線が集まります。まあ特にコロナ明けで皆さん通訳者を見るのが久しぶりということはあると思いますが。できるだけ言い淀みなく言い直しをせずに訳すのがスマートで、聞いている方に負担をかけません。
高速で話すスピーカーにスクリプトがついている場合、サイトトランスレーションの技が試されます。あたかも何を見ていないかのようにスムーズに訳さなければ聞いている人はストレスですので、サイトトランスレーションは出来るようにしておくに越したことはないと思います。
それよりも今日久しぶりに感じたのは、逐次通訳は同時通訳と似ているということ。話し出すのはスピーカーが終わってからですが、聞いている時に頭で訳していきます。通訳学校に通っている間は余裕が無くてできなかったんですが、今同時通訳をする癖になっているからか、逐次通訳の時にも頭から順番に意味を取り込んで頭の中で訳します。それを後からまとまって訳しています。
自分がただ今訳している部分よりも先の部分のノートを見て次の準備を目と脳はしているんですね。
ということで、クライアントへのアウトプットは異なるものの、脳の中のプロセスは同時も逐次も同じだとつくづく感じました。
それにしても大人数の前での逐次通訳は神経を使います。お腹ぺこぺこ...