通訳者Mのブログ

通訳者の毎日をシェアする通訳ブログです

fake it til you make it

こんにちは

通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです


逐次通訳する時に大事なことは森が見えて枝葉をかつ落とさないこ と
自分の訳を商品だと思って訳出しすること
速すぎないこと


色々通訳学校では言われてきた。全部大事だと思う。
かつ現場に出て数年たった今思うのは、 心の中の声を表に出さないことの大事さ。つまりちょっとした動揺とか不安感とかを雰囲気に出さないということ

分かっていることを普通にやるのはプロの普通だからそこでは差はつかない。


マジックもそうらしい。
ないのにそこに何かがあると信じさせるテクニック。


大げさに聞こえるかもしれないけど、 動揺とか不安感をその人全体の雰囲気に醸し出してしまったり、 逆に自信がある時には自信のある声になったり、 そのアップダウンはプロとしての信用につながらないと私は思う。
誰だって自信のない人とは仕事をしたくない。
でもプロもみんな人間だから100% 物事が見えて仕事ができないときもある。


けどそれを醸し出してしまうか否かで、 絶妙な差がついてしまうんだろうなと感じるここ最近です。

read

こんにちは

通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです

 

f:id:leogirl:20241004075858j:image

資料もオーディエンスも分からないまま仕事に向かう朝です。絶望的ではありませんが視界不良です。

 

 

毎日仕事に追われていると資料を読んだりお客様の情報を調べたりやることに終わりはないのですが、読書だけはしていたいです。通訳を仕事にしていると聞くと知識がどんどん増える職業のような気がしますが、意識しない限り体系的に深くなっていくわけではありません。全てを理解して資料が読めているわけでもないし賢くはなりませんが、聞いたことがあることは確かに増えていくので物知りにはなります。ただの物知りではなくて知識を繋げていくには本を読むしかありません。

 

そもそもアウトプットを向上させるためにはインプットの質と量をあげるしかありません。英語でも日本語でもそうです。

 

だから通訳学校で訳出しの練習をする前に、もしくは並行して質のあるインプットを増やさないといつまでも上手くなりません。プロも同じです。日々同じ自分で戦っていても上手くはなりません。

 

 

メンタルまで響かせないこと

こんにちは

通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです

 

毎日通訳していて、こうすればよかった、言えなかった、イマイチなスピードだった、とか色々思うわけですが、いちいち凹んで落ち込んでいたら時間が足りないのです。

だから通訳という仕事をする上で、いつもちょっと反省したらもうサッパリすっきりしていることが大事なのです。

 

通訳者の頭の中がさっぱりしていないと、スピーカーの細かいニュアンスまで汲み取って訳したり、気になったところを調べて頭の片隅に入れておくなど、神経の末端までの意識が必要な作業がままならなくなります。

 

頭がスッキリ静かだと、集中できます。

One thing at a time

 

f:id:leogirl:20241001104120j:image

たまには違うものを視界に入れるのもおすすめです。人間繰り返しが多くなってくると、細かいことを見落とすようになります。

 新しい景色は脳を起こしてくれます。Hello

It's the size, stupid!

こんにちは

通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです

 

毎回仕事のたびに資料に書き込む人単語帳作る人、色々いますが、私は資料に書き込まずノートに単語を書き出したり、コンセプトを表に書いてまとめます。

通訳者になってからずっとA4サイズだったんですが、最近はもっぱらA6です。はい、めちゃくちゃ小さいです。自然と字も小さくなります。そうすると見開きにたくさん書けます。そうするとブースでも、逐次通訳の時に片手でもパラパラ探せるし、電車の中でもラクラク予習できるのです。軽いし。

 

 

少し円高方向に振れてはいるものの、まだまだ..気を付けないと帰国してからの請求額が膨らんでます。海外にいても日本にいてもやること、変わりません。変わらないことがまた大事です。

この日は駐機場変更でここからバスでした。

飛行機のそばに立つと改めて大きさと、空を飛んでいたことに感動します。

consecutive2

こんにちは

通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです

 

前回のconsecutiveの続きです。

 

ノートのとり方以上に大事なのは、どう聞くか。

ノートを取る間に頭の中でスピーカーのロジックを理解出来ているか、が問題です。言わんとしているところのロジックが分かっていて、そこから逸脱せずに訳せば基本、伝わります。自分がイマイチ分かっていなくて、ノートにある手がかり+うる覚えのロジックで訳すと、通じません。

日本語でもそういうことありますが、本当は自分が言っていることが頭の中で整理がついていない人の話し方は分かりにくいですし、意味をくみ取るのが困難です。通訳でも同じ。

 

朝のルーティーンに、息抜きにGeorge Stuart Tea

毎月6種類が届く定期便で季節を感じられます🍂

紅茶を飲む習慣がついて最近は出かけてもtea飲むこと、ふえてます🍵

 

 

consecutive

こんにちは

通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです

 

逐次通訳の時に気付かぬうちに頭が回っていないと、スピーカーの文章を何も考えずに、つまりロジックを考えずにノートをとっています。そうするといざ話し出す時にそれを各言語の文章に合うように組み立て直さないといけないし、話のロジックを考えて通訳しないといけない。それがスピード感のない通訳につながってしまいます。もしくは、そのノートに書いてあるまま通訳しようとすると、日本語らしくない,英語らしくない通訳になります。

逐次通訳は同時通訳が終わった後に綺麗な語順で訳し直すようなもので、ノートを取る段階でどう訳すかある程度固まっていないと、いい通訳はできないしフィラーが増えます。

 

逐次通訳は頭の中は忙しいですが、デリバリーは分かりやすく冷静にクリーンに出す。そういうスタンスが求められます。

 

 

f:id:leogirl:20240903124141j:image

疲れている時は少しのグリーンも助かります。

simultaneous interpretation

こんにちは

通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです

 

通訳というのは考えながら話している人の通訳だけでなく、読み上げる原稿を手にした、限られた時間しか与えられていない人の通訳もたくさん発生します。

 

原稿を持つ人の話し方は、新聞を思い浮かべれば分かるかと思いますが、意味を持つ言葉と言葉の間にすきまがありません。情報が詰まっています。かつ、口語表現文語表現とあるくらいで、文章のキレが違います。それを通訳する時というのはこちらにも一瞬の隙は許されず、自分が訳している言葉のすぐ後に続く単語を少し聞き流すだけで文章全体の意味が怪しくなります。本当に脳の全力を出さないとうまく訳せないという感覚です。スピーカーのテンポに乗れて、ほぼ同時に同時通訳出来ている時は苦しくないですが、(苦しいですがこのテンポに乗れている限り走り続ければいいだけです)、言い直しをしたりすぐ意味が出てこなかったりすると、ハシゴからツルッと足を踏み外した感じになってどこから巻き返せばいいのか分からなくなる。

 

ということで同時通訳は大変ですが楽しいです。

 

尊敬する先輩が言ってました。みんな心の中は冷や汗かいてやってるけど、それを口から出すと聞いている人の信頼を得られないもんね、と。本当にその通りだと思います。余裕に聞こえるのは余裕なのではなく、そういうアウトプットをしているだけなのです。

 

f:id:leogirl:20240825073529j:image

この日はリレー通訳

 

repeat your routine

こんにちは

通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです

 

 

お盆休み真っただ中、都内は人がそこそこ少なく、快適です。

アルファードが普通に流しで拾えます。

ドライバーさんに聞いたら、都内のアルファードを使う人たち(役員層など)が今の時期いないのと、ドライバーさんもお盆休みで遊んでいる車も多く、アルファードの方がどうせなら運転しやすいからだそうです。

 

今年の夏休みも日本人の海外旅行欲が旺盛だそうで。素晴らしいです。旅行者に紛れて出張に行ってまいりました。

海外出張の際は出来るだけ荷物を絞って機内持ち込みで済ませると待ち時間が少なく、トラブルも少なく楽です。一週間欧米に冬の出張となると、荷物はふくらみそうな気がしますがやってみると意外とイケます。近距離で夏だとしても意外と事情は変わりません。

 

通訳業務に関しては、やっぱり出来るだけ日本にいるうちに準備をしたいですが、クライアントによっては出発当日に最終資料が山で届くこともあります。もう仕方ないねこれは。It's just out of our control

 

当然ですが国内外でも通訳業務で必要とされる集中力は変わりませんので、体調を万全に整えることが大事。

のどの保護にマスク、

エネルギー補給にブースへスナックを持ち込む、

しっかりと寝て体力をつけるために睡眠導入剤

毎朝のルーティーン継続、

 

きりがありませんが、東京にいる時と同じパフォーマンスを出すには、いつも通りのルーティーンを繰り返すのが一番。導入剤に関しては、時差や環境の変化で眠れない為にわざわざ遠いところまで来たのにパフォーマンスが出ないのは嫌なので必要な時は飲みます。今回の出張も機中泊でしたがしっかり寝ました。 

 

フライト遅延で午前2時発...ぐぇ

 

 

やっぱり羽田が近づくと安心します

 

 

How to The Economist

こんにちは

通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです

 

通訳学校に通い始めて比較的すぐThe Economistを読まされて以来、ずっと購読しています。しばらくはきつかった。読み始めたのは25歳くらい。当時英語力の問題もありますが、通訳学校に通っていた頃、卒業後すぐというのは世界の政治やビジネスの話題から距離があって、意図がつかめないということが結構ありました。何度も同じ個所を読んでみたり、戻ってみたり。

 

モバイル版には何分でこの記事が読めますよ、という指標が出ています。

3min

12min 

などのように。

で、だいたいその時間内には読めないんですよね。ネイティブにとっては待ち合わせまで5分あるから3minの記事を読むか、などということになるんだろうけど、ノンネイティブで通訳を目指す私にとってはくじけるハードルでしかなくて。

雑誌が届いてから次号が来るまで80%読もうといつも心がけていましたが、ほとんど達成したことはなく。

 

The Economistとの付き合いは、疲労と諦めと嫌悪感の連続。

意図が分からないだけではなくて単語も分からないものが相当数ありました。読んでいるより辞書引いて調べものしてる時間の方が長かったと思います。

途中はDigitalのみにしたり、Paperのみにしたり、両方にしてみたり。どうしたらたくさん読めるか試行錯誤しての今です。

 

 

2024年現在は、DigitalとPaper両方。机に落ち着く朝はPCで読んでます。デスクライトに反射しなくていいんですよね。The Econoministの紙が光沢あるから光って読みにくいから。電車やソファでゆっくり出来る時は紙で読んでます。やっぱり紙で読むと落ち着くから。

 

読むスピードに関しては通訳者の仕事をし始めてどのくらいかな、英日同時通訳に慣れてきた頃から速くなりました。記事によっては表示時間に余裕もって読み終えることもあります。

日本語で文章を読むことを考えるとイメージつきやすいと思いますが、

いちもじ一文字、読んでますか?

読んでないですよね。見た瞬間に文章をとらえてません?文字としてとらえるのではなくて、イメージで入ってきませんか。

通訳するときの感覚はそんな感じです。

英語を音としてとらえている時は意図を捉えられてません。聞いた時にイメージが頭に浮かんで、スピーカーが話すのと同時にその映像が動いていく、そういう時は通訳が上手くいきます。

 

英語が近い存在になってくると、同じ感覚で読めます。

そうすると、当然一文にかける時間が短くなります。

 

一つ一つの記事にかかる負担が減ったことで、身軽でこの記事、あの記事、と読めるようになりました。全記事80%目標は、まだまだです。The Economistとだけ付き合っているわけじゃないので、読書をする時間の方が多いです。それでうっかりしていると次号が届いてしまう、という... 

 

最近の単語の勉強

この単語の意味は..とコンマ1秒で出てこない単語に関しては書き出していくと、The Economistで頻出する単語かつ知らない単語が浮かび上がってきます。先週も書き出したな、と当然何度も出会うことで、自然と覚えていくのですが。自然にボキャビルも出来て機械的に単語リストを暗記するのとは違って最近ハマっています。

 

 

 

一日でどうにもならなくてもある程度時間をかけていくことで前進できるってことだと思います。終わりはないですけど。

settle for what you've got and never stop learning

こんにちは

通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです

 

英単語って覚えても覚えても忘れて、頑張って調べて書き溜めててもホコリをかぶるだけで全然増えていかないですよね。

通訳者は仕事の前にたくさん単語を覚えるなんて話がたくさんありますが、日々の生活に重要でないもの、翌日からの会議に不要なものはドンドン忘れます。それより今日の会議で使う単語の方が大事だから。

 

そしていつも自分が使う単語だけが何度も使用される結果、記憶が強化されて、いつも同じような表現しか出来なくなっていきます。悲しいです。笑

 

同時通訳しているときは当然集中しているんですが、頭の片隅で「もうちょっと通訳どうにかならないかなァ」って感じている自分がいます。

 

通訳は諦めと挑戦の繰り返しです。その途上でどうでもよくなったら終わりだ、と常々思っています。

諦めというのは、通訳本番で今更自分の単語力や通訳力なんてどうにもならないから、通訳しながら手持ちの能力で妥協するしかないということ。挑戦というのは、諦めが発生することも知りながらそれでも少しでも前進しようと頑張ること。

 

でもこれでいいんだと思います。

数年前に比べたらかなり前進していることは感じられるから。一晩で大きな前進は出来ないけどちょっとずつ勉強していることで、それは可能ということだと思います。

 

 

会議室で数時間通訳した後は体が冷え切ってて、酷暑と騒いでいる都心をしばらくジャケット着たまま歩けます。

この日もランチは屋外で。

 

collective success

こんにちは

通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです

 

同時通訳する場合は大抵通訳ブースに入って仕事をします。

2人だったり、長ければ3人。

 

フリーランスの通訳者の場合、一人で働くのが苦でない人が通訳者をやっている場合が多いです。

同時に、通訳という仕事はチームプレイです。

 

一人で逐次通訳という仕事であれば、個人プレイにならざるを得ませんが、同時通訳ともなると突然6ケタ以上の数字が出たり、固有名詞が出たり、予想外なことが起こった時に、既に2つのことをマルチタスキングしている通訳者にとっては大きな負担になるので、となりにいるパートナーとの連携がとても大事です。

 

メモを出す、一つとってもパートナーの邪魔にならないことが大事で、パートナーがメモを出してほしくないタイプの人の場合もあります。または、あからさまにメモを取られると、なにか間違っているのではないかと焦るという人も多いです。連携というのはお互いのサポートであって、決して妨害であってはいけません。

 

パートナーが通訳中にPCで調べるときも、タイピングの音に気を付けるとか、

自分は分かっていてパートナーが訳語を頭で探しているような時にどう行動するか、など、小さいことですがとても大事です。

 

通訳者は自分一人しか頼りにならないというのを本能的に分かっているので、自分が分かっているかどうか、自分なら出来るかどうか、を気にしがちですが、ブース全体で通訳を成功させよう、そういうチームワークスピリットはいつも意識するべきだと思います。

 

1日頭がねじれそうなくらいhardな案件のあと

DEAN&DELUCAアールグレイティスパークリング

 

疲れがシュワっと爽やかに抜けていきます

 

be practical yet beautiful

こんにちは

通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです

 

通訳学校ではアーやエーなどのフィラー(特に意味はないけれど、無意識に出してしまう音)は出さないようにしましょう、と指導されます。現場では普通誰も言ってくれません。自分を育ててくれた人がパートナーで注意してくれる場合は例外であるかもしれませんが。

 

フィラーが入らない通訳が美しい、という聞こえ方の問題ではなくて、

フィラーを入れていたら通訳が尺にはまらない高速で話すスピーカーを相手にした時にも問題になり得ます。一つの文章から次の文章を作る時に、umがクセになっているだけで文章を訳しきれないことが出てきます。

クセになっているというのは、無意識なので、言うことがデフォルトになっているということ。言わないと気持ち悪いんです。これがクセの怖いところです。

 

逐次通訳や同時通訳ですぐに口から言葉が出てこないと怖い、なんか言わなきゃ、という感覚にはなりますが、ここまで出かかっているなら、黙って言葉が出てくるのを待つのが得策です。

 

音読した自分の声と、通訳している自分の声と、比べたことありますでしょうか。私はたまにやるんですけど。

音読は何を言えばいいか分からないということはありえないので、声に自信や間(ま)が感じられる。通訳の場合はそういうわけにいかないことがほとんどです。そうするとフィラーが登場したり、焦っている息遣いになったりする。

当然音読している声の方が聴きやすいんですよね。

 

通訳を音読しているかのようにするのは難しいですが、そこを目指そうと意識しているか否かでデリバリーは違ってきます。

 

Departure& Arrival table@ Haneda 

 

on the go

こんにちは

通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです

 

今の時代ありがたいです。

ポッドキャストスクリプトが生成されてます。

通訳者をしていると聞き取れない英語は減ります。おそらく聞き取らないといけないことが常だから耳が鍛えられるのかもしれません。通訳者をする前に通訳者のインタビューを読んだことがありました。リスニング力はどうやって鍛えたんですか?という質問に「特に何もしてません」という返答で、参考になんない..と当時は思ってました。通訳者になる前はリプロダクション、シャドーイング、そして通訳をたくさんするので、その過程でリスニング力は当然あがり、確かに通訳者になってからはリスニング力を鍛える為に何か特別なことは私もしていません。時間ができればリプロダクションをやってみたりはしますが。

 

通訳学校を出たら通訳者です、と言って会議で通訳するので、

「聞き取れるかなあ..」という通訳学校生のマインドから、

「聞き取れなかったらどうしよう」という状態に突然おかれるのです。

その恐怖感で、通訳者という仕事をしながらも耳はオンザジョブで鍛えられていることも否めません。

 

それでもポッドキャストを聞いていると「アレ今のなんだ?」が出てきます。

そういうときにこのスクリプト、神です。

iPhone以外でも表示されるのかは、ごめんなさい分かりませんが、iPhone使用の方はぜひぜひ。

whose business am I in?

こんにちは

通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです

 

一度何かを始めようとエンジンがかかると、そこから継続することは比較的楽です。

私のこのブログ更新頻度を見れば分かる通り、一度止まるとそこからまた腰をあげるにはエンジンが必要で、一度エンジンがかかるとしばらくはもちます。

 

仕事にむけた勉強はやる気があるとかないとか、関係ありません。でもそれをあまり長く続けていると通訳に対するモチベーションは落ちてくるので、しっかり休むことが大事です。

 

ただ通訳業界にフリーランスとして生きていると否めないのは、浅く広く、が常になるということ。あちこちかじっているだけで、専門家ほどは分かっていないけど聞いたことがある言葉は多い。通訳者ってそういう生き物です。逆にそうでないとあらゆるクライアントに対応出来ませんからそれでいいんですが、そこからどうするかは個人の判断です。

明日役に立たなくても数年後役に立つかもしれないことを勉強するのは、それこそエンジンがずっとかかっていないと難しいです。明日役に立たないうえに毎日時間もないのだから、モチベーションが続かないということは十分ありえます。でもその忙しい毎日を繰り返していてふと気づいた時が吉日、というのか、ターニングポイントじゃないかと思います。

これを繰り返していて何か作り上げられているのか?という疑問。

この疑問は通訳そのものとは関係ありません。通訳という仕事自体にはおおいに意味があるし、プレッシャーも大きい分成功すればクライアントも大変喜んでくださるし、世間一般で言うやりがいのある仕事です。

 

それはsomeone's businessで貢献しているのであって、自分という知的資本にもっと投資しないでいいのかなという疑問です。

仕事で触れたトピックでも、ニュースで見かけたトピックでも、なにかをきっかけにしてyoutubeを見たり、本を読んだり、ネットで調べるだけでも、一歩です。

友人にこんな話をするとアンタの趣味は勉強だとか言われますが。

 

空港からモノレール通勤中

pay for performance

こんにちは

通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです

 

通訳している時にいかり肩になっていないか、気づいて直すことで通訳終わった時の疲労度が違います。

 

まあそれでも全身全霊かけて通訳した後は、キます。お客様からよかったという類の声がけいただく時は疲れが吹っ飛ぶということを聞いたこともありますが、私の場合はあらそうでしたか!という感じで、終わってよかったという恐怖感からの解放にほっとする方が大きく、吹っ飛ぶまではいきません。

 

とにかく役に立てる通訳をすることが大事です。これはほんとに思う。通訳を頼んだけど通訳を聞いてあげてるという雰囲気になったら、終わりです。サービス提供になってません。

 

同じに通訳するなら頼んでよかった、わかりやすかった、また頼みたいと思ってもらえる程度は毎回やりたいです。

 

f:id:leogirl:20240718163921j:image

始まる前はエスプレッソでガツンと、

終わったら身体にとってのご褒美ドリンク

 

 

通訳毎日していて大事だなと思うのは、日本語も英語もたくさん読むこと、聞くこと。

私たちが日々自然な表現として使っている日本語がわかりやすい日本語だし、細かな描写をしようとネイティブが使う日々の自然な表現がわかりやすい英語です。コロケーションはそういうところから身体で覚えていくもの。文脈という海の中にいてはじめて言葉は息が出来る。私はそう思ってます。生きた言葉に触れて『こう言うんだ』が増えれば増えるほど自分の言葉になっていきます。