こんにちは
通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです
通訳学校に通い始めて比較的すぐThe Economistを読まされて以来、ずっと購読しています。しばらくはきつかった。読み始めたのは25歳くらい。当時英語力の問題もありますが、通訳学校に通っていた頃、卒業後すぐというのは世界の政治やビジネスの話題から距離があって、意図がつかめないということが結構ありました。何度も同じ個所を読んでみたり、戻ってみたり。
モバイル版には何分でこの記事が読めますよ、という指標が出ています。
3min
12min
などのように。
で、だいたいその時間内には読めないんですよね。ネイティブにとっては待ち合わせまで5分あるから3minの記事を読むか、などということになるんだろうけど、ノンネイティブで通訳を目指す私にとってはくじけるハードルでしかなくて。
雑誌が届いてから次号が来るまで80%読もうといつも心がけていましたが、ほとんど達成したことはなく。
The Economistとの付き合いは、疲労と諦めと嫌悪感の連続。
意図が分からないだけではなくて単語も分からないものが相当数ありました。読んでいるより辞書引いて調べものしてる時間の方が長かったと思います。
途中はDigitalのみにしたり、Paperのみにしたり、両方にしてみたり。どうしたらたくさん読めるか試行錯誤しての今です。
2024年現在は、DigitalとPaper両方。机に落ち着く朝はPCで読んでます。デスクライトに反射しなくていいんですよね。The Econoministの紙が光沢あるから光って読みにくいから。電車やソファでゆっくり出来る時は紙で読んでます。やっぱり紙で読むと落ち着くから。
読むスピードに関しては通訳者の仕事をし始めてどのくらいかな、英日同時通訳に慣れてきた頃から速くなりました。記事によっては表示時間に余裕もって読み終えることもあります。
日本語で文章を読むことを考えるとイメージつきやすいと思いますが、
いちもじ一文字、読んでますか?
読んでないですよね。見た瞬間に文章をとらえてません?文字としてとらえるのではなくて、イメージで入ってきませんか。
通訳するときの感覚はそんな感じです。
英語を音としてとらえている時は意図を捉えられてません。聞いた時にイメージが頭に浮かんで、スピーカーが話すのと同時にその映像が動いていく、そういう時は通訳が上手くいきます。
英語が近い存在になってくると、同じ感覚で読めます。
そうすると、当然一文にかける時間が短くなります。
一つ一つの記事にかかる負担が減ったことで、身軽でこの記事、あの記事、と読めるようになりました。全記事80%目標は、まだまだです。The Economistとだけ付き合っているわけじゃないので、読書をする時間の方が多いです。それでうっかりしていると次号が届いてしまう、という...
最近の単語の勉強
この単語の意味は..とコンマ1秒で出てこない単語に関しては書き出していくと、The Economistで頻出する単語かつ知らない単語が浮かび上がってきます。先週も書き出したな、と当然何度も出会うことで、自然と覚えていくのですが。自然にボキャビルも出来て機械的に単語リストを暗記するのとは違って最近ハマっています。
一日でどうにもならなくてもある程度時間をかけていくことで前進できるってことだと思います。終わりはないですけど。