通訳者Mのブログ

通訳者の毎日をシェアする通訳ブログです

Tell and you remember

こんにちは

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読書をすると自分の世界が広がります。当然ですよね。自分が経験出来ることには限界があるからです。

一人でこの世界を体験するには時間もお金もかかるだけでなく、一人の頭脳で考えることには限界があります。2026年の世界だけでなく、有史以来人間が経験し、考えてきたことを一回の人生で知り得るには限界があります。

ノンフィクションをこれまで主に読んできました。

がフィクションからも学べることは深くて多いことに昨年くらいから気づき、今年もフィクションを引き続き読んでいます。

最近私の読書習慣に取り入れているアプリが読書メーターです。

bookmeter.com

なんてことはない読んだ本を記録し、読みたい本を記録出来て、感想を残すことが出来て、他の方々の感想も拝見出来る機能があるアプリで、とてもシンプル。

そのシンプルさが私は気に入っています。

 

また愛用している理由の一つに、読み終わった本の感想履歴があります。

200数文字で任意で書き込める感想履歴ですが、私も他の方の感想が参考になるので感想を書くようにしていて気づいたのですが、アウトプットありきの読書体験が出来るんですよね。

確かに人間は自分で発信しようとすると脳に情報が残りやすくと聞いたことはあったのですが、同じに読書をしていても、読了後感想を書くのだと分かっていると流し読みにならず頭に残りやすい気がするのです。

また読了後すぐに感想を残しているから、その本がどんな本だったか覚えていて他人に端的に説明出来るんですよね。読書メーター様々です。

 

またフィクションを読むということは違う人の世界を体験させてもらえるということであり、どこでもドアのように、どこにいても違う世界に入れる。それもフィクションのいい点です。とてもいい気分転換になります。

また人の気持ちの機微にもたくさん触れることになります。一人の人生で出会って深く気持ちのやり取りをできる数には限りがありますが、それもフィクションを読むことで大幅に増えます。AIが登場したからこそニュアンスを正確に伝えられることが重視されるこの職業についている身としては、大事なトレーニングとも感じています。

アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫)

アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫)

古典とまではいきませんが世界中で読まれている小説。

人生で忘れがちな、しかし、グサっと刺さる根本的な言葉にハッとさせられる本です。自分と向き合う大事さを思い出させてくれます。

I'm ready to go

こんにちは

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通訳者という職業では重荷のある仕事をさせられる日がいつかやってきます。

そういう類はベテランがやるんでしょ、と思われるかもしれませんがそうでもありません。この仕事についていると心の準備が出来ていなくてもやってきます。

 

でもそういう時は全力を尽くしてやるしかないのです。

気づいたらローラーコースターの上り坂をカッカッカと上っている感覚です。

 

 

初めてのことというのは何事も緊張しますよね。

でも大事なのは、自分のすべきことは何なのか?ということです。聞こえてきた日本語、英語を、伝わるようにもう片方の言語にすることです。

大事なのは、そこ一点に集中できるかどうかなのです。

重荷のある仕事というのは、話す当事者以外にもたくさんの人が周りで聞いているものですし、通訳者を何人も使っているような方たちばかりです。

その時に、周りの人にどう評価されてしまうか?これまでの通訳者と比べて同じくらい出来るのか?そういう関係ないことを考えてしまうと、上手くいきません。集中しないと実力が出せない上に、実力を出さないとまずい現場なのです。

先ほど申し上げた視界に入る周りの人たちのことは一切考えないこと。

そしてしっかり手を抜かずに準備をすること。根性論ではなく、話される内容だけ調べるのではなく、関係する周辺領域をくまなく調べます。自分の守備範囲の方が広くないとまずいからです。もうこれ以上勉強できない、という状態で迎えると、不安がなくなります。

 

そういう会議の直前と離陸する直前の私の精神状態は近いかもしれません。

行くぞという覚悟と、ワクワク

AI powered translation

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私は文字起こしアプリを何回か使ってみた結果使わなくなった人なので、昔ながらの同時通訳スタイルで自分の耳を頼って聞いて、聞こえてきた順に通訳する、そのスタイルで仕事をしていますが、業界では文字起こしアプリを使う方もちらほらいます。通訳出来ればなんでもいいと思うので、使えるものは何でも使う姿勢は別にいいと思います。

ただ通訳経験が浅い方は、文字起こしアプリに頼らず自力で実力を高めるべく経験値を積むことが自分の為だと私は思います。自分の耳だけで聞き取って、それをもう一つの言語で話す、その根幹作業は自力でやることが当たり前の状態で経験値を積んでいくことで、通訳力は伸びます。聞き取れなかったらどうしようという恐怖感は誰でも最初の頃はありますが、その恐怖感をAIで補い続けるということは、補助輪を外せずに自転車を運転し続けるようなもので、実力があがってきた、評価して頂いた、という感覚はついてこないと思うのです。

 

補助輪の話は2点目にもつながるのですが、そういったアプリを立ち上げられない現場もたくさんあるということです。アプリが使えない現場に立たされた時は本当にマズイ状況です。補助輪を突然外されて自転車の乗り方を評価されるようなものだからです。

 

また、3つのことを同時にやろうとすると、どれか一つか二つはおろそかになります。

そして文字起こしアプリはそれなりに遅いです。文字が出てくるのを読んでいると必然と遅れます。相当スピーカーから遅れてマイクを渡されたある同僚がとても困った体験談をしていました。また私も頭出しタイプの同時通訳スタイルですが、そのスタイルの方にとっては、文字が意味をなすのを待って通訳しているとスタイルが崩されます。

 

最後に、一番怖いのは文字起こしを読んでプレゼンやスピーチの通訳をして自分の理解が深まらないまま質疑応答になった時。これは恐ろしいです。それこそAIのアウトプットを読むことでしか仕事がままならなくなります。

 

以上色々言いましたが、AIに頼る怖さを分かった上で、意識して使う分にはいいと思いますし、経営会議等、いつもお世話になっている現場で地理感がある会議体の場合は、慣れている情報が多いので、3つのことを同時にやることも不可能ではありません。

 

 

 

がここまで書いて思うのは、その場合の通訳ってAIと何が違うんだろうということです

 

 

 

通訳が不要なセッションの合間に静かなエレベーターホールで休憩。

幼い頃からピアノを弾いてきたので、こうやって鍵盤が見えておいてあると、『弾いて』と言われている気がして手が伸びそうでした。

Don’t just read but digest.

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一昔前に比べたら、今は調べられないことがほぼない時代ですし、こういうデータがあったらいいなと思えば、それに近しいものも見ることが可能になっています。

 

よく分からない状態で仕事に入ることはあってはいけない時代になっているということです。昔の『よくそこまで調べられましたね』が今はちょっとググれば出るし、AIがいくらでも参考情報を持ってきてくれるので、情報収集能力というより、サボってないかどうかくらいの差でしかなくなりました。

 

同じ情報をもって、分かるテンポ良い通訳に変換するには、自分の口で説明できるくらい理解することだと思っています。

通訳者として毎日仕事を始めると、資料の英語で詰まったり、なんて表現すればいいんだろうと考える時間はあまりありません。だからその言語の部分はできるだけ通訳学校にいるうちに高めておくことが評価して頂ける通訳者に近づいていくには大事かもしれません。

 

ただこういう私も、仕事を始めてから、逐次通訳がやっと自分のものになりましたし、同時通訳に至っては相当本を読みました。Youtubeを聴いて上手な方の通訳を真似したり、自分の通訳評価表みたいなのを作って、結構苦労した記憶があります。仕事と並行してそういう通訳方法を模索するよりは、早くに自分のものにして、会議の内容をたくさん勉強した方がクライアントのためです。

 

情報を持ってる持ってないではなくて、情報をしっかり理解した上で通訳への付加価値に転換する、そういう時代だからです。 

The higher altitude today. And tomorrow. And onwards.

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外国に比べれば鉄道システムが発達している東京ですが、最近の大雨レベルには屈して本数を減らしたり、大幅な遅延があります。通訳者は何があっても時間通りに現場到着するのが暗黙の了解となっており、遅延証明書を使ったところで次に呼びたい通訳者リストには載らないと思います。

ということで早めに現地に着くように調整して行動するのが通訳者の常となっています。 

今朝はお気に入りのCITY BACKERYで。

カプチーノがこっくりで美味しいのです。

 

ここに広がっているのはThe Economist 

読みたくなくてもとりあえず毎週開封して、カバンに突っ込んでおきます。すきまの時間に読む量は侮ってはいけなくて、今朝もカプチーノが出来上がる前にメローニ首相の記事が一つ読めました。

なんでそんなに読みたくないのに読むんですか?とツッコミたくなる自分もいるんですが、もう10年以上続けていると読み続けることのメリットを何より感じているからだと思います。

インプットとして英語のレベルを上げておくことで、耳で聞こえてくる英語がやや複雑でも処理するに耐えうる脳回路が出来ている感じがするのが最大のメリットかもしれません。The Economistレベルで話す人はいません。日経の文章のように話す日本人がいないのと同じで、人間はインプットのレベルの方が高いものなのです。

自分が読めるインプットレベルをアウトプットレベルが追い越すことはありません。日本語で考えればピンとくると思います。

 

知り合いのアメリカの投資家はThe Economistはもっと簡単に言えることをわざわざ難しく書いているけど、いい記事が多いと話していました。

日本人通訳者にとってThe Economistというのは、ランナーが高地訓練をするのとおんなじかもしれないです。

 

あとは、通訳する対象によりますが突然国際情勢の知識が問われることもあります。調べている時間はないので、普段から国際情勢の景色に慣れておくという意味でもどんな英雑誌であれ、読んでおくメリットがあります。数ヶ月前の会議では突拍子もなく突然ミレー大統領の話が出てきました。聞いている日本人が全員分かるようなお隣の国でもないので、国名を足して訳したことがありました。

 

そういった怖さから、今この瞬間は読みたくなくてもカバンに放り込んでおく習慣になっています。

Anyway have a nice day everyone ♡

Reading a novel will do.

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The Correspondent: A Novel (English Edition)

New York Timesベストセラーに今年載り続けている一冊です。先輩に教えて頂いてから読みたい本リストに入れていたのですが出張先の本屋で大々的に取り上げられていたのでついつい手が伸びて読み始めました。

人生って華麗なイベントで出来上がっているわけではなくて、ちょっとした人と人とのコミュニケーションで出来上がっていて、それを手紙という形で残していく意義、手書きで手紙を書いて相手に送るという作業に意味を感じられる一冊です。

 

小説を英語で読むというのも、ニュアンスを伝える英語力を深めるにはとても良いと感じます。事実だけでなくて、感情や気持ちを表現する場面が多いから、ニュースや国際情勢を追いかけているだけでは手に入らない柔らかい使い方、意外な形容詞との出会いがあります。

 

 

 

飛行機が東京に着陸した瞬間嬉しさがじわ〜っと広がる感じはいまだにあります。大学2年の時は海外に行ってみたいと思う時もありましたが、英語が話せるからといってもう海外に行きたい、住みたいという想いにはなりません。

むしろ海外に行けば行くほど、どれだけこの国が心地いいか、そして自分がどれくらいジャパニーズなのかということを思い知らされます。日本に感謝です。  

 

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今回も朝ランして乗り切りました。

Learning the world.

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通訳者になったのが2017年。

それからざっくり9年くらい経ちましたが、どのくらい成長したかは定量的に測ることは難しいです。ただ一つ確実に言えることは、今と比べるといろんな世界を知らなかったということ。

 

通訳者という仕事をしていると、ありとあらゆる世界を知ることになります。

一つの企業を取ってみても、あらゆる要素で成り立っていますよね。財務、人事、IT、総務、企画、事業。世界にはいろんなこと事業としている会社があります。

企業のサイズにも大小あります。

そして企業の集まりの業界団体もある。アカデミアの集まりもあります。

教育の世界も深いです。

民間業界とは別に各国の政府機関があります。それこそ多種多様な物事を扱います。政治、財政から経済、農業、生物、通信、研究開発、交通、公安、宇宙、防衛、教育、スポーツ、あげたらきりがありません。そして各国政府が集まる国際機関があります。国際機関も同じように幅があって、何でも、そして全てを網羅しています。

 

つまり通訳者としても出会う事象に制約はありません。いろんな世界が見れる不思議な職業です。世界が見られるということはつまり、それだけその世界にずっといる人達の意思疎通を担えるくらい勉強しないといけないのですが、一つのところで一生懸命勉強しておくと違うところでも微妙に重なっていて、知識が蓄積していきます。

仕事で出会った世界だけを勉強すればいいわけでもなく、準備期間が非常に限られている場合もあり、一生懸命やったところで間に合わない種類のトピックもあります。

 

英語を、日本語を扱う言語屋という側面もありますが、世間で言う英語が上手だから=通訳者というシンプルな図は、現実と乖離しています。オタク的に言うと、英語が上手と一言で言っても、あらゆる要素でかけ合わさって出来ています。そこについてはまた別の機会に。

 

知れば知るほど知らない世界の多さに気づかされますし、

この世界の広さに、この世界の多様さに、また同時に、共通項の多さに感動して、そんなことが経験できるこの職業に感謝する毎日です。

 

自分の知的好奇心を職業にしたいと思う方は通訳者という選択肢を、AIの時代だからこそ重宝されるこの職業を、選んでみませんか。

 

 

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ニューヨークのJFK空港の今年新しくなったターミナル8

Put in their shoes.

こんにちは

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海外ではお盆休みはありませんが日本人の多くが休暇モードに入るこの時期は少し静かな一週間になります。

皆さんもゆっくり夏休みお過ごしでしょうか。

 

私は休むのが苦手で旅行に行ったりも特に興味がないので、東京でもっぱら読書の夏です。

禅と日本文化 (岩波新書)

一切は空からでて、空に帰することを知覚するのである

 

禅はなんたるかを日本人を作ってきた精神の歴史を振り返りながら考えさせられる一冊。

禅をしたらどんなメリットかを聞くな、とりあえずやってみよ、体験してみよ。その禅が大事にする精神を武道や俳句と掛け合わせながら遠回しに教えてくれる。日経の書評に入っていたので、瞑想の参考に出来ればと読み始めましたが、難解な書でした。

 

ミッドナイト・ライブラリー (邦訳版:The Midnight Library)

今頃海外のビーチで同じ本を読んでいる先輩から教えてもらって読みました。これは読みやすいし、おすすめです。人生一つ一つの選択肢で可能性が無限に広がっていることを体感出来るし、後悔をしなくなります。

 

ここまで来て読みたかった本をまた何冊か買ってカフェに入ったら珍しく店内にいる全員がスマホではなく読書していた!とっても嬉しくなった夏の日です。

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最近はフィクションもたくさん読むようになりました。人の気持ちの動き、そのニュアンスを理解するって、通訳者にとっては大事なことだと思います。本を読むといろんな気持ちを体験出来る。時間が有限な人生では貴重なツールだと思います。

 

Where you add value.

こんにちは

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1件目のクライアントのお仕事ご満足頂いて終わることが出来たのも束の間、2件目のクライアントの資料が今頃ドバドバ届き、、

通訳者にとっては日常茶飯事です

 

お昼休憩で丸の内が混み出す前に勉強を終わらせて読書タイムです。

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メリハリが大事ですね。

集中する時と緩む時と。

 

クライアントの話を通訳しながら、バリューをどう出すかは通訳者もプロとして大事なことだと改めて思いました。淡々と単語を変換していくことは望まれていなくて、言いたいニュアンスがそのまま、わかりやすく伝わる、その期待を満たせた時、今日通訳頼んでよかったってなるんですよね。

午後もがんばらなくちゃ

One word at a time. One client at a time.

こんにちは

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Back home

 

ということで久しぶりにランしてきました。Runnaというランナー用のアプリを最近愛用しています。ランニングコーチが計画を立ててくれてヨガなどの予定もスケジュールに組んでくれ、出張モードや忙しいモードにも出来て重宝してます。これまではただ走っていたんですが、ペース配分を切り替えて走るトレーニングが多く、飽きない上に走る距離が伸びました。

速く走ればいいというものじゃないんだということも学びました。きつくないペースで走って今日は羽田空港国際線ターミナルでフィニッシュー。

 

 

英語の勉強も、通訳という仕事も同じで、ひっちゃきにやればどうにかなるものではないんですよね。まずは持続性が大事です。

こと英単語や文法、フレーズの勉強に関しては、同じ表現に何度違う文脈で出くわすかが鍵です。違う機会に、違う文脈で出会えば出会うほど、知識として固まります。つまり量を重ねないと出会えません。

 

出会えばいいというものでもなく、自分の肌感覚でその単語や文法が表すニュアンスが分かるまで調べます。これは質です。

 

 

この質と量で英語の勉強は続ければ必ず力つきます。

 

 

通訳の仕事もたくさん仕事をこなして、新しい単語を出来るだけたくさん使って、出来るだけ有名な人の通訳に入って、と意識している通訳者もいます。ただ私の場合はそんな勇気がなくて、私にやらせて!というより恐る恐る失敗しないようにやってきましたが、結果よかったのかなと思っています。

 

一件一件丁寧に。確実に仕留める。確実に仕留めることを毎回、毎日、毎週、毎月、毎年続けていれば必ずクライアントの評価はついてきます。追わずに、来るものを確実に仕留める意識で、いつも同じ質でパフォーマンスを出すことに集中していれば必ず評価はついてくるものなんだろうと思います。

 

Brace for the worst.

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久しぶりの国内線

ラウンジが大変混み合っている時のISETAN隣にあるCafe|Ron Herman

有難いです🙏

大きな木の机でゆったり勉強できます

しかもカプチーノ美味しい。メニューにないのに作ってくれました♡

 

出張前はどうしても腰を落ち着けて勉強する時間がなくなって直前になりがちな私です。

 

勉強のことに関して言えば最近感じるのは、極秘事項でなければちゃんと調べればちゃんとあちこちに情報は散らばっているということ。そして考えて調べればきちんと前もって用意ができることの方がほとんどだということです。

 

通訳者になってすぐ、そしてしばらくも、聞いたことのない、馴染みのない分野の通訳をやると絶対分からないことが出てくる、絶対間違えるし、絶対ついていけない、そういう思いでいっぱいで、理解しようとすれば分かるという自信はないまま勉強していました。どこかで自分みたいに頭が悪いと絶対に頭のいい人の話にはついていけないし、それをましてや英語で通訳して人のために役立つなんておおよそ無理だと思っている自分がいて、常に自分を疑っていました。

はっきり言って毎回案件に行く度に、ハッタリの自分をぶら下げている感じでした。自分に自信がないから当然です。

 

今思えば、理解できるという自信を持って勉強していれば相当違っただろうと思います。でも最初から自信なんて持てるものじゃありません。

 

今は何が変わったのかと言えば、勉強して通訳して上手くいって、これでよかったんだという自信がまた勉強してみよう、という気持ちにつながって上手く好循環が回り始めたからだと思います。

 

結局は時間が経って、積み重ねが必要だということなのです。自信は最初から持てるものではありません。

じゃあ駆け出しの時は失敗しない為にどうしたら良いかというと、失敗を想定して全力で用意をすること。失敗したらどうしようと思うと、広めに、深めに勉強しますよね。それが良いのです。今思えば守備範囲が広くなって、スムーズに対応が出来ました。

 

今年で9年くらい経ちますが、今でも基本的に失敗したらどうしようという思いでいます。広めに深めに用意して、結果安心して仕事ができるという毎日です。

 

最悪を想定して本番はリラックスして臨む。これからもこのスタイルは変わらないと思います。

Exquisite!

こんにちは

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経営の目的は、技術で勝つことではなく、技術を使って顧客に価値を提供する競争に勝つことでなければならない。-戦後敗戦

戦後敗戦

日米半導体協定のくだりで出てくる一文です。

戦後の通商産業政策が中心となって、官民あらゆる登場人物の掛け合いを生々しく描いてくれているので歴史の動きが分かりやすいのです。

歴史があっての今があるから私を含め特に日本人の若年層は読むべき本だと思います。経験していない時代だから。私はただの通訳者なので通商政策の話をしたいのではなく、上に引用した文を読んだ時に、通訳者にとって価値提供になる部分の一つはデリバリーだなと思った話です。

どんなに単語をたくさん知っていても文法を知っていても内容が分かっていても話し方ひとつで損をします。

 

そもそもの訳の分かりやすさ

息継ぎ

スピード感

落ち着き

リズム

トーン

間

 

話し方といってもいろんな要素があります。とりあえず挙げてみるだけでもこれだけあるのですが、とにかくお客様に届くのはこのデリバリーの部分だけです。

いいものを持っていても、ここでしっかりクオリティ高く出さないと目が肥えたお客様には評価頂けません。オリジナル言語からどれだけ正確に訳せているかは当然のことながら、実際に聞いている人の耳にどう聞こえるか、評価を積み上げていく上で大事です。

 

単純化して言えば、中身も大事だけど印象も大事ということ。以前も書きましたが、正しい訳を出せればオーライというお客様ばかりでもないのが通訳業務のリアルな一面です。

 

おそらくどのプロの世界にも共通して言えることだろうと私は推察しています。私の知っている世界は一握りなので検証のしようがないですが、最近一段と確信に近づかせてくれているのが音楽鑑賞を通して感じたこと。

 

 

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オーケストラに出るということは、皆プロですが、上手い人は、響きも美しいんですがさりげないんですよね。軽い。きっと大変な曲目を弾いているんでしょうが大変そうじゃないんです。

 

大変そうじゃないのに美しい。

 

それから上手い人は楽しんでますよね。必死じゃないんです。緊張しないのかなぁと思うのですが、間違えたらどうしようなんて考えている様子はちっともありません。私たちには見えないところでの練習や挫折やら悔しい思いとか色々乗り越えてきて初めて楽しめるところまでくるんでしょうけどね。

 

プロとアマチュアには線引きがありますが、プロの中にも松竹梅があります。曲は全員正しく弾いている(弾こうとしている)と思いますが、弾き方で差が出る。

通訳も同じな気がします。

Know what you put out.

こんにちは

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逐次通訳でも同時通訳でも、通訳者が自分の耳から聞き取ったことがはてな?ということは、たまにあります。音声が悪い、話の内容が読めない、まあもしくは英語で日本語で何というのか分からない、

いろんなケースがあると思います。

 

その時にどうするか、です。

逐次通訳であれば、潔く聞き直すか、残りの理解できた部分で十分成立するなら理解したまま訳すのどちらかです。自分のはてな?を訳にのせるものではありません。後者のケースは対話のやり取りの中で、通訳者が落としてしまったところが重大かどうかは分かってきます。

 

 

同時通訳であっても基本的に同じです。

聞き返しは出来ないので、通訳を聞いている人に不信感を持たせないように、通訳者の頭の中で理解したことを極力整理して出します。

通訳者のはてな?を訳や、声になぜ乗せたらいけないのか、

自分がオーディエンスだったら『通訳の人もよく分かんないんだな』と思いますよね。なかなかオーディエンスからの信頼を勝ち取れません。正確に訳せばオーライかと言うとそういうものではないのです。特に通訳を聞き慣れているオーディエンスの場合は、腕の良い通訳を聞き慣れているので、今日の通訳はあんまりだなと思われます。

 

そんなことでと思うかもしれませんが、結構クライアントによっては通訳者に大変厳しいです。裏を返せば上手い人たちは背中に汗をかきながら、通訳を聞き続けていてもこの人なら大丈夫だというデリバリーをしているということなのです。

 

 

もうこの週末は疲れすぎていて笑ってしまうくらいゆったりモードです

With great precision

こんにちは

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日々あらゆるクライアントとおつき合いさせて頂いているわけですが、 ニュアンスの違いを正確に訳に反映しなければならない時というのはプレッシャーでもありますが、非常に勉強になります。 自分の意識そのものも変えてくれる貴重な体験です。


通訳学校に通っていた当時と比べると、単語がもつ雰囲気、 単語が伝えるニュアンスに対して一昔前よりだいぶ敏感になりまし た。そう思うと、プロ通訳者になる道のりには感覚のステップがきっとあるんだろう と思うようになりました。

通訳という作業に慣れて心地良い状態から、 細かなニュアンスの違いにこだわらないといけないなという切迫感 。もちろん毎日の仕事でいちいち「 この単語でニュアンスはあっているんだろうか?」 なんて立ち止まっていられませんので、 日々の仕事は通訳することが普通のこととしてやっています。が、 日々英語を読む時や通訳し終わってから、 似たような単語やフレーズが頭をよぎった時、 違いが肌で分かるまで調べるようになりました。

基本的には怖いからやってるんですけどね。笑 間違えたら、しくじったら、総じて失敗したら、に集約できると思いますが、失敗したらどうしよう、 それっていつまで経っても抜けません。

でも個人的には、それでいいと思っています。

準備の段階では、ワーストケースシナリオを想像して鉄壁の準備をする。だからこそ、本番少し肩の力を抜いて全力で通訳出来る。たぶん私にとっての理想的な形なのかもしれないです。

 

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部屋に戻っても忙しすぎて一度もつけることのなかったテレビ。

そして水、水、水。

海外に行くととにかく私が血眼になって探すのが、 ボトルに入った水。東京ほど簡単に手に入らないし、 自分の都合でフラフラ買いにいけないので着いた日はとりあえず1 日半くらいの水を買います。

I mean.. do we need them?

こんにちは

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AIが台頭する時代に通訳者になる意味はあるんだろうか、そう思う読者がいても不思議じゃないですが、私は人間の通訳への需要はなくならないと思います。

 

確かに、少しタイムラグのある文字起こしでよければ、大金をかけずに誰でも導入できる時代になりましたが、コミュニケーションは人間同士でとるものであり、言葉以外にも間やジェスチャー、トーンなどさまざまな目に見えないものを駆使して私たちはニュアンスを伝えようとする動物です。ただ単に機械が言葉を置き換えられるからと言って、そんな簡単に置き換わりません。

 

もちろん例外はありえます。事実だけ正確に伝われば良い性質の通訳案件は、実際に文字起こしで置き変わった話を先日先輩に伺いました。

 

自動翻訳の正確性の責任の所在は、、とか語り出したら自動運転のようなものでどこまでいっても曖昧です。そういう問題ではなくて、人間対人間のコミュニケーションという性質上、通訳者の多くが不要になることはないということです。しかも全員がニュースのアンカーのように話してくれればAIの活用のしがいもあるでしょうけど、声量や滑舌など、本当に人によって様々です。

 

 

裏を返せば、ある程度の翻訳であれば機械でも出来る時代です。この程度の通訳ならAIでいいな、そう思われて不要と判断される可能性は以前より増しています。実際のところはAIに置き換わるのではなくより優秀な通訳者に仕事がまわっていきます。

 

クライアントも通訳が必要な環境にいる方は通訳を何種類も聞き慣れているので、使い慣れている方たちほど耳が肥えています。

 

AIが直接私たちを置き換えることは心配しないでいいですが、AIの登場によって翻訳等や文字起こしが多くの人の身近になったので、人間が出来るより良い通訳を求める結果、仕事の偏りは通訳者の中で出てくるだろうと思います。

 

『この程度の通訳』には色々あると思いますが、長期的には、訳が不自然な通訳や言い直しやフィラーが多く時間がかかる通訳。この二つをやらかさない通訳が最低ラインだと思います。言うは易しなのですが。

 

 

同時通訳に関しては最近文字起こしを読んで通訳している人を見かけるようになりました。AIは必ずしも正確でありませんがどんどん表示してくれるので目で追いたくなるのは人間の性だとは思いますが。。