こんにちは
通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです
ひと昔前一緒に組んだある先輩はよく指名について語る方でした。
指名か、すごいなあという次元の違う話と思って当時はよく聞いていたものです。
案件が来る順番で受けるが為に、指名で来てもスケジュールが埋まっていて、だんだん声がかからなくなってしまっていて悔しい、と話していらっしゃいました。
あれから数年経ちました。
今になればその悔しさが分かる気もします。
でもさ、そんなこと言ったって一生通訳出来るわけでもないし、自分が生まれる前から通訳者はたくさんいて、これからも通訳者はたくさんいる。
今この1か月、1年だけ切り取って騒いでもね。
自分が通訳者として生きているのは、この業界のほんの僅かな時間にすぎないからね。
そんなことより、一つでも多く単語を覚える方が今の、そして未来のクライアントの為です。
Foreign Affairs Magazineをしばらく読んでThe Economistに戻ってくると、読みにくいわ。先輩に話したら、頷いてくれた。サクサク読みたいからFOREIGN AFFAIRSと。
確かに。
でもデフォルトをThe Economistにしておいた方が、高山トレーニングで良いよね、ってことで帰りの電車もThe Economistでした。
読みにくい原因は語彙レベル、使用構文。そして分析力の鋭さ。ニュースをしっかり知らないと分析の意図が取れないから、理解したつもりで理解出来ないということが発生するんです。そして口語とはかけ離れたトーンの為、口語に近いFOREIGN AFFAIRSと比べると読みにくいです。
ただ、文章で理解出来なければ耳から理解出来るわけもなく。
通訳対象になる方の中には、高尚な話し方をする人もいるわけで。
慣れておくというより、高尚な文章をデフォルトとして受け入れた方が無難だと思うこの頃です。
この日は緊張が解けたあと、降りてきてホテルのランチでした。
美味しいも何も感じず、ぼーっと。