こんにちは
通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです
同時通訳の自分のスタイルを模索する時に、頭出ししていくタイプか、少し遅れて文を整えて出していくタイプか、どちらにするかを考えた方が良いと思う。というのはどちらにもメリットとデメリットがあるし、どっちつかずになるとどちらのメリットも享受出来ない可能性もあるから。
前者は当然文頭から出していくから、頭に留めておく量は少なくて済むので脳への負担は少ないけど、聞きづらさが時たま生じるし、予測しながら通訳することが求められる。
後者はある程度遅れて聞いている分だけ、文を整って出しやすいが、文を考えて作りながら、全く違う文章を聞かないといけない。前者よりも負担が大きくなる。
私がどちらかを模索していた時に聞きやすかったベテランの通訳は、力が抜けていて全部訳せている通訳だった。それ以来そのスタイルを変えていないけど、通訳する毎日の中で違うスタイルの人とパートナーになることもある。刺激にもなるし、勉強にもなる。けどそこで自分のスタイルが揺らいでしまうと、経験上、いい結果にはならない。
スーツで5分と歩けない猛暑の東京です。