通訳者Mのブログ

通訳者の毎日をシェアする通訳ブログです

逐次通訳のミュート解除

こんにちは

通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです

 

今週は逐次通訳ウィークだ。。

なんて紙がもったいないんだろうと思いながら惜しみなくノートをとる毎日です。

冗談抜きで、逐次通訳の際は白紙部分があっても惜しみなく大胆にノートは取るべきです。文の切れ目で白紙部分がまだ微妙に残っていても真面目にその部分を使ったりしても(個人的には)あんまりいいことありません。

この場合は絶対にノートを必ずめくらないといけなくなるからね。

話に集中出来なくなる。

 

 

 

オンライン時代の逐次通訳は、現場にクライアントと一緒にいる場合と違って、ミュート、ミュート解除のひと手間がかかりますよね。

これは人によりけりだと思うんだけど、私は必死にノートを取りながら考えをまとめているその数秒から数分の微妙な息遣いをマイクが拾ったら嫌なので、通訳し終わったら必ずミュートします。通訳再開するときにミュート解除するのですが、完全にスピーカーが話し終わってからミュート解除すると、意外と時間がかかるんですよね、これが。

 

1スピーカーが話し終わる1秒後くらいにノートを取り終わる

2それからミュート解除する

3通訳し始める

 

スピーカーが話し終わってから通訳が流れ始める前に2秒から下手したら3秒とかかかります。(マウスのクリック作業が上手くいかない場合ね。ものすごく事務的でどうでもいい部分ですが現実なのです。エージェントに行くと便利なボタンやらスイッチャーを使ったりで、必ずしもこのクリック問題には苦しみませんが、マウスでクリックしないとならない場合は少なからずあります。)

 

ということで私の場合、ノートを取りながら話が終わりに近づいてきたなと思ったらミュート解除しておきます。そうすると話し終わってすぐに訳し始められる。

 

 

スムーズさの前に正確さは当然のこと、他にも通訳にまつわる重要な要素はあるわけですが、英語能力にさほど困らない日本人が増えてきた今、スピード感、スムーズさは必要だと思います。時間をかければ皆さん英語は話せるわけですし。基本的に聞き取りは大丈夫です、という方も増えていますので、「一応」「念のため」通訳を頼まれている場合も多いと感じますので、クライアントの理解プロセスを邪魔しない、かつ、時間を盗まないスピード感は心がけたいと思っています。

 

スピード感と言っても速く話すということでは必ずしもなく、

えー、あの、So! などのフィラーで時間をつぶさないことでも、だいぶクライアントの時間を浪費しないで済みます。

 

 

机にばかり向かっていてもいいことありません。

人類は動いて発展・成長してきたこと考えると、運動を日々の生活の中心に考えた方が調子が上がる気がします。