通訳者Mのブログ

通訳者の毎日をシェアする通訳ブログです

通訳業界には正解も標準すらもない

ため息って自律神経にとって良いということは最近になって知りました。気合いをいれたい時、集中したい時、やはり自然にため息が出ます。

 

月に何度かお世話になる政府機関の案件があるのですが、お馴染みの警備員さんたちがたまに声をかけてくれるのです。落とし物をして戻ったりするとあちらこちらで声をかけてくれます。人間味のない厳格な規定や法令に基づいて事を進める政府機関だけれど、なんか人間味を感じる方々がいて、通訳発注しているお客様ではないけど、勝手に親近感を覚えてます。

 

 

今日、受付をしながらため息をついたら

あれ、どうしたんですか今日は?!

つっこまれたので、いやいやここからの仕事に備えて気合いを入れたんだと釈明しておきました。

 

そしたら帰りも、

どうでした?!

と。

 

ため息ついておいたから上手くいった、とお返事しておきました。

 

通訳上手くいった、と振り返る日は一度もありません正直。どの仕事も同様、正解ないですしね。それでも自分の準備状況を反省したり、どこが改善出来そうか、を見つけることは出来る。正解がないからといって、感覚で仕事をしていても上手くならないだろうと思いますので、定量化出来るところは定量化する。改善点を洗い出す。出来ないところは次どこかで出会ったら出来るようにしておく。

 

そしてお客さまが正しい、とは言いますが、

指名を頂いた、イコール、問題ない通訳とは言えないし、

注文出されても、イコール問題だらけの通訳とは言えないです。

 

そういう標準がどこだかつかみどころのない業界なのです。