こんにちは
通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです
通訳で取ったノートをくださいとクライアントから言われることがあります。読めるノートじゃないから、と交渉してもキーワードだけでも、と。
人が読めるかどうかはさておき、自分が理解出来るようにノートを取ることが大事です。
聞こえてきた言葉をそのまま取っているだけでは通訳する時に見ても、自分を混乱させるだけなんですよね。聞いたものを理解して、分析したあとに、メモを残すのが一番リテンションが効いて、正しく安定した通訳が出来る気がします。
とはいえ、ノートをどう取るかはあんまり重要じゃないと思います。相手に伝える、という最終目標を考えたら、本来ノートを下に見ながら通訳するのは伝わりにくいはずなんです。理想的には頭に入った内容を自分の言葉として相手の目を見ながら話す、それが一番伝わると思います。そうは言っても長く話すスピーカーもいるし、正確性を期すために、(副詞が抜けたりするとまずい場合もあるし)ノートを取るということなんですよね。
だから基本的に頭に入れようということです。だから通訳学校ではリテンション向上のために、リプロダクションをやったりするんですよね。
固まった英語を聞くことに慣れていない段階ではリプロダクションが有効だと思います。でもリプロダクションをしていれば逐次通訳がイコール上手になるかというとそうではない気がします。
円周率の羅列を覚えられないのにストーリー化すると覚えられるのと同じで、話というものは数珠のように全てチェーンでつながっているのでストーリーが見えたら本来忘れないはずなのです。
だから英語をある程度まとまって聞くことに慣れたら、一語一句ミクロで注意を払いながらも相手の言わんとするところをマクロで聞くということを意識することがわかりやすい通訳に繋がると思います。
海外に出ていて更新滞りました。チェックして頂いている皆様もうしわけないです。いつもありがとうございます。
通信がないわけではないんですが、海外に出ると脳への刺激が常にあってあれもこれもとto doリストが積み上がり、1日が終わるその瞬間まで忙しく、部屋に帰るとバタンキューという感じなんですね。Because you'd want to get most out of it.