こんにちは
通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです
通訳者視点から見た話ですが、同時通訳をただ漫然とどの案件も同じ力を入れてするのではなく、力の入れ具合を変えながら試しながら取り組むことも大事なんじゃないかと思います。
同時通訳案件の中には、だいぶ文章を引っ張って貯めて聞いて、遅れて訳出することで分かりやすく通訳出来る種類の仕事もあります。単語の種類も選べる、文章構成も選ぶことの出来る余裕のある種類の案件。
中には、頭から基本的には訳していかないとならない余裕のない案件もあります。情報の詰まった速い文章で、一つも落とすことがあってはならない種類の案件。
この二つでは力の入れどころが違います。
一つ目のような案件を、二つ目のようなノリで訳すのではなくて、意識してハードルを上げてみる。
二つ目のような案件はチャレンジする案件ではないと個人的に思っています。自分の力量範囲のベリーベストを出す。よくベテラン先輩が昔言ってましたが、出るものしか出ない。つまり余裕のない時のアウトプットが自分の全てだということなんです。無理した単語や文章構成のチャレンジをしていると自分の力量と相いれず浮いてしまって自然な通訳になりません。そういう自分に対するチャレンジは、比較的余裕がある案件で、という感じで使い分ける。
押しなべて総力発揮せずに濃淡をつけるのは、時間のないプロになってからの成長を目指す上でとても大事だと強く思っています。かつ、使い分けるのはお客様に迷惑をかけない為でもあります。
社内通訳でお世話になった古巣がオフィス移転したらしく。
ご近所になりました。
どしゃ降りの合間をぬって元同僚と。