通訳者Mのブログ

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元の文章構成に囚われない

こんにちは

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英語から日本語への同時通訳をする時は、なんとなく聞こえてきた単語をつなげて日本語訳にしているのではなくて、全部聞き取って高速和訳しています。そのまま頭から直訳しても聞きやすい日本語にはならないので、普通の日本語だったらなんと言うか意識しながら、日本語訳を出していきます。

 

最近ふと思ったのは、聞こえてきた英語から手を離してはいけないけれど、英語の文章構成に囚われすぎず、意味の通る文章を話す大事さ。これをするには、自分の頭でちゃんと話を分かって紡いでいないといけません。でないと、意味の通る日本語を話すことはできないんですよね。と同時に、英語の文章構成にとらわれずに訳すことも鍵です。

 

例えば..many developing countries see the war in Ukraine and the West's rivalry with China as distracting from urgent issues such as...

 

多くの発展途上国は、、と始めると、次が作りにくいです。

別に、多くの発展途上国から見たら、と始めてもいいですよね。意味が変わるわけじゃないから。

 

日本語から英語の同時通訳もそうですが、まだ自分が聞くことの出来ない文章の後の方に依存する訳を作らないことで、訳しやすくなり、これが転じて聞きやすい通訳になる気がしてます。