通訳者Mのブログ

通訳者の毎日をシェアする通訳ブログです

この職業の特徴

こんにちは

通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです

 

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仕事で夜遅くなってもエスプレッソと本片手に帰るのが昔からのルーティンです。自分の世界に早く戻る感じがするんですよね。通訳者をする前は英会話講師をしていたのですが帰り道22時半も過ぎるとカフェなんて開いていなくて、それでもコンビニであったかいコーヒーが買えると幸せで。

 

ともあれ通訳者をしていると色んな世界の人に会います。本当に世界が広がります。

場所も様々。

高層ビルで同時通訳したかと思えば地下の日本料亭だったり、普通に生活していたら入らない場所でも通訳は日々発生しています。企業の会議もたくさんあって、会社員であれば何社ものボードルームに入ることはないと思いますが通訳者にとっては日常茶飯事で、たまに振り返ると特異な職業であることを感じます。

 

冗談ではなく誇張でもなく、隣にもしくはすぐ目の前に世界が広がっていて、明日にでも地球の反対側で起こっていることを自分のことのように話しているかもしれない不思議な職業なんですよね。

よく分かると思えばすぐに分からなくなって、気が抜けない仕事です。

しかもit's not fair...と思う時も少なくないんですよね。笑

資料がしっかり頂けないのに、通訳は完璧でないといけない無言のプレッシャーがあったり。

外国人が日本人のプレゼンターに質問攻めにする質疑応答の時間もスリル満点で。

個人的に好きな部分です。もっと上達したい。質疑応答でかみ合った時が最高にスッキリします。それが好きでやっていると言っても過言ではないかもしれません。

日本人が外国人に質問することはないの?と思うかもしれませんが、逆はあんまりないんですよね。日本人、あんまり質問しません。なんででしょう?恥の文化だからでしょうか。このあたりの日本人についてよく知るには菊と刀 (光文社古典新訳文庫)が一番いいです。現代は少し変わったところもありますが、根本的な日本人的思想を理解するには十分すぎるくらい、研究しつくされています。(アメリカ人の著者によって、というのがなんだか複雑な気持ちになるところですが。)

菊と刀 (光文社古典新訳文庫)