通訳者Mのブログ

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逐次通訳

こんにちは

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逐次通訳の時に日本語を聞く時の自分の受け入れ体制ってすごく大事です。駆け出しの頃で余裕がないと、お客様が話す日本語に引っ張られるんですよね。お客様も考えながら話しているので、支離滅裂までいかなくとも『今の『例えば』ってどこに修飾してるの?!?』とかってことはよくありますし、それ以前の問題として日本語ネイティブの日本語に引きずられてそのまま英訳すると、伝わりません。

 

受け入れ体制と言ったのは、日本語を聞く自分と、英語でどう作ろうか考えている自分と、その他にJudge役の自分が機能している状態といってもいいかもしれません。Judge役は、つまり何が言いたいの?を見極めたり、英語で表現するなら普通はどう言うのかを判断するそういう役割があります。この三役が上手く均衡を保って機能をすると、日本語で聞きたいことを直訳せずに英語で表現することが可能になってコミュニケーションがスムーズにいきます。どの役一つでも出しゃばれば、編集し過ぎてしまったり、逆に日本語に忠実になり過ぎたり、スムーズにいきません。

 

その考えた訳を、クライアントが話し終えたらすぐに始めないといけません。かつ、スピーカーの代わりに、英語で話します。スピーカーの話を聞いていた通訳者が『そうですね』とか『はい』とか、'Yes'、'Okay'などと言ってから通訳するのは本来おかしいはずで。

 

通訳者はなんというかこう...なりきったほうが上手くいく。言うは易し行うは難し。でもプロですからそういう道における努力は当然といえば当然かもしれません。

 

 

 

 

現代国家体制の基礎(らしいです)と言われるウェストファリア条約

20年前高校で世界史勉強した以来初めて聞きました。全く聞いたことがないと日本語で発音がきちんと出きません。聞いたことがあるだけでも通訳者にとっては強みになります。だから見聞を広げて、何かを調べるきっかけができたら次に活かすべく調べる。そういう泥臭い仕事です。

 

ウェストファリア条約

知らないことがどんどん発掘出来る毎日が、通訳者としてあるべき道のような気も最近はしています。知っていることをしっかり出来るのはプロの当然だけど、そこをどれだけあとプッシュできるか。

長い目で見て花開く時が来れば、と思ったり。