同時通訳で全部聞き逃さずに訳せたらそれでokかというと、そういう訳にはいかない。
では、分かりやすいように骨子を訳せばそれでいいかというと、そんな一筋縄にはいかない。
と、私は思う。
一つめがなぜ100点じゃないかと言いますと、
全部拾った上で分かりやすく通訳出来ていれば言うことなしなのですが、大抵全て拾うことに必死になって、聞いている人の身にまでなれないから。
文章の切れ目がよく分からなかったり、英語になっていなかったり、シンプルに意味が分からない文章になったり、するわけです。
じゃあどうすんの、ということですが、
Word by wordにならないように、尺にはまるように訳すしかないんです。
2つめもなぜ100点じゃないかと言いますと、
分かりやすさを思ってした通訳でクライアントが訳して欲しかった部分が漏れる場合があるから。
じゃあどうすんのか
全部漏らさずに訳すしかないんです。
矛盾してます。
矛盾してますが、その間をいくスイートスポットがあるのです。
全部漏らさずに、かつ、分かりやすく訳す。
個人的には、全部漏らさずに捕まえる練習をして、
それからアウトプットを考えればいいと思う。
アウトプットを考えるというのはつまり、せっかく全部拾ったんだから聞いている人が理解できるレベルで通訳出来るように工夫する、ということ。
でも結構大変です。
工夫しながら、かつ、耳は新しい文章を聞かなきゃいけないわけだから。
大変だからこそ、やりがいがあるのだけど。
外は寒いですがリビングに春が来てます。