通訳者Mのブログ

通訳者の毎日をシェアする通訳ブログです

言語の理解力、プラス

珍しく通訳に関する記事をフィナンシャル・タイムズで見つけたのでリンク貼りつけておきます。もし購読していらっしゃれば読めると思います。この世界にはもっと通訳者と、梯子役が必要だという記事です。

 

You do not need to be a Stem genius to succeed in finance and tech - https://on.ft.com/3gk3WJm via @FT


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通訳業界について触れる記事はとても少ないです。国際会議からビジネスまで、現代ではなくてはならぬ存在ではあるけれど、通訳者のせいで話がこじれたり、聞いていてもよく分からない通訳があったり、もちろんクライアントの期待を越えられる時もあったり、黒子なのに重要な役割を担う、なんだか触れてはならぬ存在のように存在しているのが通訳者です。

 

前から私が大事だと思っている共感、同情できる力、がこれからの世界では重要になる点があげられていて、それも含め何故通訳者というキャリアが有望なものであるのか指摘しています。

 

同情したり共感したり、そうした心の変化がのっている通訳を聞くと、上手いなあと思いますし、誤解を恐れず言えば同業者として安心します。聞いている人も気持ちよく聞けているだろうな、という安心感。

内容があっていればいい通訳だ、とは言えないと個人的には思っています。言い方如何で受け取りかたも大きく変わるからです。

 

通訳者という仕事は、コミュニケーターです。人と人の間にたって、コミュニケーションを成立させる仕事。簡単ではありません。が、楽しいです。難しくて心が折れそうになったりもするけれど、心を少しでも繋ぐことが出来るときは仕事だということを忘れて楽しんでいる自分がいます。

 

この業界にもっともっと通訳者が増えて、競争が激しくなって、通訳サービスの標準が上がりますように。皆で頑張りましょう。