こんにちは
通訳者の毎日をシェアする通訳者Mのブログです
同時通訳って一度口に出すと引っ込められないのが厄介です。だからどう文章を作るのか、その自分のスタイルがないとアウトプットとしては荒れがちです。
次にどんなことをスピーカーが言おうとしているのか分からない時には、同時通訳で置いていかれたらマズイ!と思えば思うほど、聞こえたまま言葉を出してしまいがちです。
だけどコレ毎回反省して毎回やっちゃうんですけど、名詞で出しちゃダメだなァ
名詞は後続の構造を決め込んじゃうから使いにくい。普通に考えたら動詞が来ないと聞きづらいでしょう?
名詞のあと動詞が出せないからといって文頭でいきなり体言止めすると、聞きづらいんですよね。とりあえず単語を出した感が強くて。とりあえず出して、後でもう一度使って文章を作るということで通訳者は折りをつけたいところだけど、聞きにくいものは聞きにくい。
だから一番構造的に使えるのは、句です。句で出すことで英語を聞いている人にとっても整理がつきやすい。しかも文章を作る側からしても、冒頭部分は句で片付けてあるから後に続く文章はどうにでも作りやすいことが多いのです。
どこまでいっても聞いている人にとって聞きやすいかどうか?って視点は忘れないようにしないといけないですね。