歯を食いしばって頑張らなきゃいけないときもあります
仕事が嫌なのではなく、
仕事が好きだからこそ、難関案件が立ちはだかった時、になんとも言われぬ気持ちになります
そういう時は何のために通訳するのか、思い出すようにしています
ぅーし明日から週末
がんばろう
他の通訳者は同じことを考えているか分かりませんが、たまに同時通訳していて自分の訳に飽きることがあります。
通訳した瞬間に『またそれ?』とツッコんでいる自分がいるのです。(ツッコんでいる間に集中しろって感じですが)
一昔前に比べて当然それだけ時間も経ち、自分の英語の作り方ではない英語をたくさん聞いてきています。たぶん自分とどこかのネイティブが話した英語とのギャップにフラストレーションが溜まっているんだと思います。
でもそれってネガティブなことではなくて、成長のための吹き溜まりみたいな感じなのかな、と解釈しています。上手なベテラン先輩たちもこういう道を辿ってきたんだろうか...?
ベテランの方とご一緒する時には通訳に対するスタンスを始め、結構質問攻めにしてしまう方なのですが、上手い方ほど楽観的だという印象があります。
楽観的であれば上手であるという方程式は成立しないんですけどね。
言語は一つのところにとどまっているものでもなくて、会話のその一瞬に生きているものなので堅苦しく考えると余計に足を取られ、つまずきます。じゃあ考えないでいいかというと、それは違うんですよね。日本語を聴きながら英語に通訳するとき、通じる英語を話しているのか考えるし、英語から日本語に通訳するときも同様。
またこの言い方か。。
そういう心の重みは脇に置いて集中することが大事。もう通訳は集中命なので。
短期的な解決する問題でもないと思うので、
上手く付き合いながら徐々に前進、改善したいと思います
ランチは外で一息
Morning!
コロナで騒ぎ出した頃が懐かしいくらいの通勤電車
英日同時通訳の前提は、一語一句聞こえること。逆に全部聞こえれば、自分が楽なのです。
あとは止まらずにわかりやすい日本語にしていくことに集中出来る。
普段から速い英語を聞き慣れることは対策の一つになります。
意味を理解しながら、速い英語を聞く。
ということで今朝も1.25倍速でThe Intelligence | The Economist daily podcast聴いてます。my loveのJason PalmerがMCやってます。流れるような速い知的な英語がとにかくいいのです。私の目標です。
英日同時通訳の時は、待てば待つほどアウトな気がしています個人的に。
元の音声が耳に入って、2秒通り越すと厳しい。逆に2秒くらいは内容によっては待たないと、意味をとらえて文章を作るのが難しい。
そんなこと言っても、秒数は感覚的な問題です。大事なのは、意味のかたまりを捉えられたらすぐに訳すこと。もう少し待てばもう少し分かるかも、という気持ちはわかります。それがですね、待ち始めるとどこまでも待ちたくなるんです。同時通訳は全部意味がわかるまで待てるものではない、と最初から認識することが大事かもしれません。
久しぶりに外国首脳が複数やってきて東京もざわついた一週間でした。
通訳を誰相手にするか、それで自分の成長度合いが分かると聞いたこともありますが、私はあまり関係ないんじゃないかと思っています。結局はどんな通訳をしたかであって、その場にいる日本人と外国人が通訳が入ってスムーズに事が進んだ、jobs doneとなればいいのです。それは企業であれ、政府間であれ、やることは一緒で、相手の意味するところをわかりやすく伝える。
これまで受けてきた通訳案件を実績、と言って、その人のCVのようになるんですね通訳業界では。その実績は未来のお客様にとって大事な判断要素になるかもしれないけれど、その案件での通訳パフォーマンスがどうだったか、そこが大事です。
だから実績が積み上がれば積み上がるほど、自分へのハードルは上がるということで、経験年数重ねるとなんとなく焦るのはそういうことかも。自分の通訳パフォーマンスと、年数が合わないかも、という焦り。でも人が育つ時のように分かりやすく、年数重ねればどんどん変わるというものでもないんですよね。言語って。
でもベテランになって『明らかに優れている』って言われてみたいので、現実と理想の差に苦しみながら頑張ろーっと
通訳は脳を激しく使います。
逆に脳が回転し続ければ、通訳は続けることが出来るということ。
ということで、運動は必須です。遠回りのようですが。通訳は半分運動神経と繋がっているようなところがあると思うんですよね。反射神経というか。ぼーっとしている昼食後に難しい同時通訳はたぶん私、出来ません。
ヒトと同程度の体重を持つ哺乳類の多くは、脳の大きさがヒトの5分の1程度であるのに対し、胃腸の長さはヒトの2倍もあります
ー
脳も胃腸も膨大なエネルギーを使用するのに、我々ヒトの体格からするとかなり胃腸が小さいそうです。
たぶん食べすぎると必要なエネルギー分が胃腸に取られて、脳は働かなくなる、ということですね。
まだ読んでいる最中ですが、歴史、環境問題、資源、文化、あらゆる側面からエネルギーを語るこちらの本はおすすめです。上記のようなことを考えられただけで収穫ありました。
ということで運動し、それからの夕方案件です
まだ銀座のスクランブル混んでません。
タリーズのpassionはコーヒーだそうです。
私のpassion先は、英語とか言葉とかそんなところだと思います。
ー2022/5/19 10:28更新
おはようございます
朝イチ案件終わってからの、セブンコーヒー
100円なのにこんなに美味しい
しかもストローなしで飲めるこのフタ最高です
フタを閉める時のフィット感。手こずらない感。
拍手👏
安く最高って、消費者を離さないですよね
通訳もおんなじだと思う
大金持ちにならなくても、拍手👏って思ってもらえる通訳をたくさんしたい
こんな私も通訳者になって5年も経ってしまいました。早すぎる。時の流れと自分の成長が同じペースで叶わないことに焦りを感じます。なぜ焦るのかわからないけど。
これからも10年目、20年目となったって、それほど大きくは変わらないのが現実的なところだと思います。
が、気づいたら経験年数と報酬が積み上がりました、より、
お客様が通訳を聞いて、納得出来る経験年数を積み上げたいし、
お客様が通訳を聞いて、納得のいくpricingでいたい
だって100円でコーヒーがこんなに美味しいんだから
セブンコーヒーいつも感動をありがとう👏
ー2022/5/18 11:49更新しました
先日ある講義を通訳していて、思わず通訳業界にも当てはまるわー!と思ったことがありました。
そもそも差別化出来ているかどうかを決めるのはお客様。うちの商品はココが違います!と差異をウリにしたところで、お客様がその差異を価値あるものとして認識していなければ、差異にはならない。
以前にどうやって差別化を図っていますか?と聞かれたことがあります。考えたこともない質問でしたけど、考えてみたら差別化ってしようと思って出来るものではなくて、当然人がコミュニケーションに求めることを、普通に、出来るだけで通訳は大変で難しいから、差別化になると思います。
一つ確実に言えるのは、評価はあとからついてくるということ。
少なくともお客様は正直。
通訳学校に通い始めてから初めてThe Economistを読みました。
購読し始めたのは入門クラス(どの学校でも通訳クラスとしては一つ目)に上がってからです。最初は捨てるために購読しているような状態で...笑 当時の英語力が低い自分には読むのがとてもつらいペーパーでした。
途中はBloomberg Businessweekにも手を出しました。
洋雑誌との初めの出会いは大学です。TIMEが図書館に無料で置いてありました。通訳クラスに通いながらTIMEも読んだ時期があります。
結局2022年現在雑誌はThe Economistのみ購読。
新聞はFinancial Timesのみ購読しています。が、Washington Postも購読しようか迷っています。
新聞に関してはありとあらゆる種類を購読しては中止、ということで試行錯誤してきました。試行錯誤、というよりは自分の英語力にあわせて発展してきたという方が近いかもしれません。
通訳学校に通っている間、「どの洋雑誌を読むのがいいか?」という疑問は浮いては消え、浮いては消え、しばらく付きまとっていた気がします。でも勉強や学習に一本の答えはあり得ません。が、どこかに正解があるだろうと思ってよく調べたものです。
何のために読むのかを考えたら自ずと今に最適なオプションは見えてくると思います。
今振り返って、通訳入門クラスにいる私にアドバイスするとしたら、、
通訳学校卒業する時にはThe Economistで馴染みのある地域や国、トピックであれば普通に読めた方がいいと思う。でも今から読んだら挫折しちゃうよ多分。構文とか単語が難しいし、内容を掴む前に英語が嫌いになりそうになったから、まずは新聞だけでいいと思う。
the japan times あたりがいいんじゃないかな。日本のニュースなら馴染み深いし、とっつきやすいから、推測しながらある程度読めるし、単語も構文も難しくないしね。The New York Timesがついてくるけど、モッタイナイのは承知で、読まない方が正解。アメリカの内部事情が多いから、挫折したよ私も。
Japan Newsもいいよね。社説が日英で手に入るから。でも日本語から英語に翻訳する練習にあんまり囚われると、これもまた自分の英語レベルに嫌気がさして成長への回り道になるからやめたほうがいいと思う。
Wall Street Journalは政治、金融まんべんなく載っているし、中道派だって評価高いから私もしばらくは読んでた。今は左派寄りって言われているFTを読んでるの。FTだけがつかんだ第一報が結構多いし、政治家やニュースで話題になる人物の投稿もあるから勉強になるのよね。コラムも豊富で、世界全体の大きな流れが良く分かるし。
アメリカの政治をもう少し追いかけたいから今はThe Washington postも読むか迷ってる。
大事なのは、自分のレベルから背伸びしすぎなくても読めるものを、大量にコンスタントに読むこと。
先日007最新作観て、期待に応えるって大変だと思いました。観る前にレビューを確認して賛否両論分かれていることを知ってからではありましたが、確かに意見が割れるのも仕方ないのかな、と見終わって複雑な気持ちでした。
007の話をしたいのではなくて、期待値の話です。
通訳を聞き慣れているクライアントの場合はある程度期待値が定まってしまっています。もしくは、英語堪能な担当者の場合はその方メインの期待値があるわけです。
相手の期待値を気にしていたら仕事は出来ないし、実力も出せないと思うけど、それでも期待値に応えられなければ次はない位に思ってもいいと思います。
逆に期待値を越えられた場合はプラスのフィードバックや指名を頂けたりするのですが、これも流動的なものだと思った方がいいです。聞く人によって判断は変わりますしね。だからプラスを頂いても、それはよかったです、程度で流して、さっさと忘れて更に良い通訳を目指すのに時間を使った方がいいんですよね。イチローさんがインタビューで仰っていました『こういう時に余韻に浸ると良いことないからさっさと明日になって欲しい』と。
しかし結局のところ、期待値とはいうものの、そんなのわからないわけですよ通訳者は。だからこそ、常に自分の中で理想を持つ。その理想に照らし合わせて○か×か自分が最初のjudgeになるべきで、そうすると大きく落ち込むことはありません。
お客さんに買ってもらえたか、という視点ではなくて、自分の通訳は淀みなくストレスないものだったか?意味が本当に通じる通訳だったか?基本的なそういう要件でさえ、満たすのは簡単なことではないです。
だから期待値云々は、振り返ってからの話であって私たち通訳者は、自分の理想に近い通訳をすることだけ考えて集中することが大事だと思います。
結論から。
途中で言い直さない、止まらない通訳を目指そう、ってこと。なぜなら聞いている人にストレスかからないし、テンポよくて上手に聞こえます。
聞こえるだけじゃダメだろう、というのは確かにそうです。
でもせっかくポテンシャルあるのに言い直したり、詰まったりしていると、能力不足の通訳に聞こえてしまって損です。その印象だけであの人替えて、ということも出てきてしまうんです。
逐次通訳でも、同時通訳でも、アッと思うこと、ありますよね。
あ、抜かしちゃった
あ、こっちの方が表現的にいいな
あ、この文章のスタートじゃダメだ
などなど。
私も挙げればキリありません。。
あ、と言いたくなったら、差し支えない表現で繋ぐ。それだけでも止まらずに済みます。
ほんの一例ですが、あからさまに文章を作り直してます!という言い方で正面衝突するのではなく、I meantを使うとか関係代名詞で文章を入り繰りするとか、やりようはいくらでもあります。
止まらない、言い直さない。
でも最近思うのはそんな小細工すら使わなければ使わないほどいいわけなので、一発でスパッと出す訓練、ですね。言い直してもいいやって思ってるから一発でキメられないんですよね。
明日もがんばろ。
前記事に続きThe Economist続きですが、私は本当にお世話になっているのでThe Economistの使い方ご紹介。
The Economistの講読者でないと使えないですが、全記事をプロのナレーター、キャスターが読んでいる音声が手に入ります。(アプリには音声ないので、サイトからのみ)
で何をやるかというと、毎週、this weekという欄があってpoliticsとbusinessにわかれています。それぞれ6分程度。これを同時通訳します。
ただ、今週のニュース、だけあって、固有名詞が頻出ですので、あらかじめ記事に目を通して固有名詞だけ書き出します。
固有名詞が出てきたらその紙なり、Word文書を見ればよし。
音声は速くないですが情報密度濃いので、適切な訳が出てこなくて一苦労です。が、慣れてきます。
政治、財界の大きな流れをつかみたい、かつ、難易度の高い同時通訳練習したい人はぜひぜひ。一緒に頑張りましょう。
通訳という仕事は勉強に際限がなくて、一度キャリアが始まると自分のやりたい勉強を自分のペースで、という風にはなかなかいきません。
私もThe Economistが毎週積み重なって、移動中に読める程度です。でも逆に、知らない単語を探そう、英語を勉強してやろう、と思って読むより、内容を知ろうとして読んだ方が、内容がしっかり頭に入ってくるし、だからこそ余計に単語も構文も自然に自分のものになっていく感じがします。かつ、英語ってどういう並び順かということも自然に身体に入ってきます。
マクロンさんが再選してEUはどう変わるのかな、そういえばエチオピアの紛争どうしたかな、中国のzero covid policyと物価上昇ってどう繋がってるんだ?とか。
外国人はそういう視点で読んでますよね、当然。
そして読める限り細く長く読むことで、知識も細く長く繋がります。どうせもとがとれない位しか読めないから、定期購読やめよう、としてしまうと、入ってくる知識も、質のある英語に触れる時間もゼロになってしまいます。
生きていれば色々あります。通訳のことばかり考えてられないのも現実。だから理想と現実の間のストレスを感じずに、出来ることを前向きに、自分のペースで頑張りましょう。
一度通訳スタイルが固まると、意識して変えようとしない限りそんなに大きく変わるものではありません。
スタイルとはなんぞやと思われるかもしれませんが、自分の通訳する際のクセみたいな、かつ、意識する形みたいなものです。
同時通訳は頭から確かに聞こえてきて、基本的には頭から出していくのですが、その英語や日本語の作り方は人それぞれです。
で、最近思うのが、通訳全体のアウトプットがスムーズに流れているかどうかも意識した方がいいということ。意味のないアーとかウーとか言えばいいのではなく、聞いている人が淀みなく訳してくれている、と思えるような通訳が大事なんだろうな、と思うのです。
元の音声から私は遅れても大丈夫、という方はしばし黙って長めに文章を聞いたほうが綺麗に文章を作れるかもしれませんが、聞いている人目線だと、何も聞こえてこない時間がところどころ入ることになります。
こうやって常に付きまとうのが、通訳者にとっての正解と、聞いている人にとっての正解です。
英語が出来る人が増えてきた昨今だからこそ、聞いている人にも配慮して通訳することが求められているんだと思います。
通訳学校に入ると自分の生きている世界とは全く違うことを通訳させられることに最初は、多少面食らっていました。違いすぎて感情移入もなにも。。でも学校にいる間にそういう世界を知っておいて損はないと思う。一からいろんな分野の勉強をするのは大変だから、あるトピックに当たったらその関連の書籍を読んでみる、とか。
結局通訳という仕事はその繰り返し、と、その積み重ね。通訳の経験を5年、10年、15年と積んで英語が日増しに上手くなっていくとは思えないけれど、知識は増える、と思う。どこかで聞いたことのあるトピックも増えていく。
発射台は高いに越したことはないので、通訳者を目指したい方は是非通訳の毎日が始まる前に本を読むことを勧めます。
このGWはミサイルが一発上がりましたが比較的時間がとれたので、読書進めました。
民主主義 〈一九四八‐五三〉中学・高校社会科教科書エッセンス復刻版 (幻冬舎新書)
西欧諸国と日本が共通価値観としてもつ民主主義。
民主主義ってわたし説明出来そうで出来ないな、そう思って手にとりました。
Democracy begins hereで、家族や友人との間、電車で隣り合わせになった方々、クラスメートとの間で民主主義は始まる。個人1人ひとりの幸せを目指すのが民主主義です。
読み終わって、日本に民主主義がある時代に生まれてありがたいと改めて思いました。なぜ民主主義への移行を目指す国々がまた社会主義国に戻ってしまうのかもよく分かる正に教科書です。
音読したい、滑らかな日本語です。